まだ始まってないんだ。
どんな人生も
自分で選べるんだよ。
うん。
お姉ちゃん達はあんたのそばに おるでね。
困った時は 助けに来るし
いつだって あんたの味方だで。
その事だけは 忘れんで。
はい。
ねえ お姉ちゃん。
うん?
私 この前 変な夢 見たんだ。
桜ちゃんと お母さんが白い服 着て→
一緒に ピアノを弾いとる夢。
何 それ? 嫌な夢。
うん。 私も ちょっとゾッとした。
ほいでも 懐かしいような不思議な気持ちのする夢だった。
近頃 よく 夢 見るんだ。
お姉ちゃんの夢も見たよ。
おさげ髪のかわいい女の子がね
おなかから ポ~ンと出てきて→
「初めまして」って言うの。
また 子どもが産まれるのかん?
今朝もね 「山長」の夢 見たの。
リュックを背負った 大きな黒いアリが「山長」の中に入っていって→
そしたら 野木山さんや
お店の人達が 泣いて喜ぶの。
アリ?
そう アリ。 味噌屋なのにね。
もういいわ 杏ちゃん。 夢の話は。
ほいじゃ ここでね。
ほいじゃあね。
冬吾さんに よろしく。うん。
杏ちゃん。
うん?
桜子が幸せになれたらいいなって
私 いつも思っとる。
あの子は 達彦さんの事以外にも→
つらい事がいっぱい あったんだ。
ありすぎるくらいに…。
それって…。
(読経)
(野木山)若女将。 お久しぶりです。みんな 若女将がおいでだぞ。
(お清)
若女将 御無沙汰しとります。
(平助)若女将。
(おふみ)お久しぶりです。
(仙吉)若女将。
よう おいでて下さいました。
私は もう 若女将じゃないで。
その呼び方は やめて下さい。
ほいでも 若女将は若女将です。
お店のほうは?うまくいっとるの?
それが
戦争が終わったっちいっても→
大豆の配給は
かえって 途絶えがちで→
しのいでいくのは なかなかです。
そう…。
若女将が 帰ってきておくれたらと
そんな事ばっか 考えてます。
形の上では タネさん達を
立てんといかんし→
気苦労が多くて…。
見てみん。 自慢の髪形もちいと小さくなりました。
苦労したんだね みんな。
若女将…。
仙吉さんも
涙もろくなっちゃってね! フフフフ。
(タネ)野木山さん 仙吉さん。
桜子さんも。
お料理が出てますで。
早く来てちょうだい。
はい。
は~い。(笑い声)
♪♪~(ピアノ「愛の夢」)
今日は どうもありがとうございました。
お気を付けて。
あの… どちらさんですか?
♪♪~
♪♪~(テーマ曲)
達彦さん…。
♪♪~
2020/12/18(金) 16:20〜16:35
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(135)「思いがけない帰還」[解][字]
昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。
詳細情報
番組内容
有森家をキヨシ(井坂俊哉)が訪れ、桜子(宮�アあおい)はその変わりように驚く。キヨシは帰還後、東京でやみ関係の事業を起こし、羽振りがいい。キヨシは「山長」なんてどうでもいい、一緒に東京へ行こう、と桜子に求婚するが、桜子は誰かと結婚する気にはとてもなれない。やがてかね(戸田恵子)の1周忌が訪れ、桜子(宮�アあおい)は久しぶりに山長に出向く。法要の最中に、なんと戦死したと思われていた達彦(福士誠治)が…。
出演者
【出演】宮�アあおい,寺島しのぶ,井川遥,福士誠治,高橋和也,井坂俊哉,塩見三省,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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