♪♪～
（サジャドの妹）なぜ　アフガニスタン人は
戦いをやめないの？
ずっと戦争に苦しめられなきゃ

いけないのって思います。
こんな生活が　いつまで…。
（サジャドの妹）私たちがどんな罪を犯したっていうんでしょう。→
村の人間が
悪いことをしたわけじゃない。→
村にいるのは　何の罪もない


女性や子どもたちばかりなのに。
（スタートの合図の音）
あの男に言ったんです。
「お前は不正をした。　スポーツでは
絶対にやっちゃいけないことだ。→
懸命に　ひたむきに努力するのが
スポーツなんだから」って。
「不正なんか見逃しておけばいい」って
言う人もいます。
「そうすれば殴られなかった」って。
でも　アフガニスタンは不正によって駄目になった。
不正は許しちゃいけないんです。
（ビープ音）
（ビープ音）
（ビープ音）
♪♪～
去年よりタイムが落ちてしまったことは残念です。
僕たちは　もっともっと
速くならなくちゃいけない。
トップから１０秒以内でゴールできれば
オリンピックには出られるでしょう。
それが駄目なら　僕たちの今までの努力は
全て水の泡です。
でも　目標には　まだまだです。
（拍手と歓声）
♪♪～
今シーズンは　これで終わり。
自分のコンディションを考えれば
こんな成績でも　しかたないと思います。
全力を尽くしたので悔いはありません。

今シーズンの成績でオリンピックに出場できるかどうか→
正直　分かりません。
でも…　僕たちの参加が→
認められる可能性も
あるんじゃないでしょうか。
（鳴き声）
♪♪～
♪♪～
[外:E806D1481CFA721DA5F60413531F39BD]
誰かが口火を切って
次に続く者のために→
全ての重圧を
背負っていかなくちゃならない。
難しいけど　次の世代
アフガニスタンの若者のために→
未来への希望の扉を開きたいんです。
この４年　懸命に努力してスキーの技術を磨いたサジャドと僕は→
アフガニスタンの
トップ選手になりました。
全力は尽くしたけど…→
目標は達成できなかった。
チャンスがあるなら
次のオリンピックも目指したいです。
でも　これ以上
選手としてトレーニングするのは→
無理かもしれません。
♪♪～
僕たちは
地元でスキー大会を立ち上げました。
その名も　アフガン・スキー・チャレンジ。

ここでは　全てがチャレンジですからね。
♪♪～
僕にとって　これは　すばらしい旅でした。
スキーのことなんか
何も知らなかったのに→
国際大会に出場するまでになったんです。
そして今では　スキーを教え→
人々に　やる気を与えられるようにも
なりました。
この国の政治情勢は悪化していますが→
僕たちは　そんな中でも→
みんなが笑顔で楽しめる場を
作り出したんです。
（笑い声）
いつだって自分に勝ち目はないように感じます。
でも　僕たちは闘い続けました。
♪♪～
僕たちは　転び続けるかもしれません。
でも　くじけず　立ち上がっていけばうまくいく日が　きっと来る。
♪♪～
2020/12/18(金) 22:00〜22:45
ＮＨＫＥテレ１東京
ドキュランドへようこそ　選「戦地のスキーヤー」[二][字]