2020/12/20(日) 04:30〜05:00 イッピン・選「名匠への道 伝えられた技を極めたい〜静岡 漆製品〜」[解][字]


一度に塗り重ねる厚さは1ミリ。
それ以上の厚さにすると
固まりにくくなってしまいます。
温度や湿度が変われば→

そのつど 塗り方も変えるといいます。
塗り終わったら乾燥させます。
中に詰めた 型の縄を抜き取ると→
花瓶になります。
仕上げに漆を塗り砂を蒔いて 磨き上げます。
漆と砂の混ぜ方 塗り方 乾かし方。


どれ一つ間違えずに完成させる。
それが職人になる第一歩でした。
こんにちは ご無沙汰してます。こんにちは ご無沙汰してます。
よろしくお願いします。
(2人)よろしくお願いします。
お隣にいらっしゃるのは
息子さんですよね?
はい そうです。 はじめまして。
よろしくお願いします。はじめまして 高梨 臨です。
今 実際 始めてみて どうですか?
子供のころ何となく見てた風景っていうか→
作業風景の意味が→
「あ こういう意味で やってたんだな」っていうのが→
分かった感じでしたね。
新しいこととか発見が多いので充実はしてます。
私 今でも愛用しているんですけど。
ありがとうございます。ありがとうございます!
この 作る時に
すごい難しいところというか→
いちばん 苦戦するところって
どこだったりしますか?
えっと 今 触られてる
その手触りを作る工程というか→
それを決めるというか…。
そこを作る工程がいちばん 気を使いますね。
一とおりのことは習った 直希さん。
職人の目で俊行さんの仕事を見てきました。
今の自分に どこまでできるのか
カップ作りに挑戦します。
(磨く音)

(磨く音)
(磨く音)
最後の段階。
細かい砂を蒔いたあと
表面を磨いていきます。
果たして
金剛石目塗独特の手触りを出せるか。
(磨く音)
磨きすぎずまた磨き足りなくてもいけません。
指先の感覚を研ぎ澄ませます。
(直希)どっち回しでも 多少…
指先が
その手触りを ぴたりと探り当てるまで→
父親に比べて まだまだ時間がかかります。
どうにか 目指していたものにたどりついたようです。
(鳥羽)はいよ~。
あて具合?あて具合。 石目の。
あとちょっとだけ あとちょっと。
もう少し あててもいい?
磨きが足りていませんでした。
あと ほんのちょっと。
「あと ほんのちょっと」。
その「ちょっと」がとても遠く感じられます。
言葉にならない微妙な感覚。
それを理屈ではなく 体で覚えたい。
いつか父親と その感覚を分かち合いたい。
♪♪~
2人で言ってる この「少し」が…。
今 直希さんは改めて父親のすごさを実感しています。
オーケー。

今まで ずっと最初の ひいおじいちゃんから→
祖父 父って
つないできたものっていうのは→
大切にしながら とにかく…
っていう気持ちの方が強いので。
言葉にならない感覚を感じ取ってみせる。
その意欲が直希さんを成長させます。
♪♪~
静岡の漆工芸。
新型コロナウイルスの感染拡大という
厳しさの中で→
一心に技を磨く 若き職人たちがいました。
♪♪~
2020/12/20(日) 04:30〜05:00
NHK総合1・東京
イッピン・選「名匠への道 伝えられた技を極めたい〜静岡 漆製品〜」[解][字]

江戸時代から発展を遂げてきた静岡の漆工芸。様々な独自の技法が生まれ、今日まで伝えられてきた。コロナ禍の中、父から受け継いだ技を極めようとする職人の姿を追う。

詳細情報
番組内容
厳しい状況の中、伝統工芸を次代に伝えていくために技の習得に励む若手職人たちを紹介するシリーズ「名称への道」。今回は、江戸時代から発展を遂げてきた静岡の漆工芸。漆塗りの高級げたに、細かく砕いた卵の殻をモザイクのように張り付けていく「卵殻貼り」。漆を塗った器に砂をまき、手にしたとき吸いつくような感触をもたらす「金剛石目塗」。コロナ禍の中、それぞれ父から受け継いだ技を極めようとする職人の姿を追う。
出演者
【リポーター】高梨臨,【語り】平野義和


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化