2020/12/20(日) 05:15〜05:45 桂文珍の演芸図鑑 選「六平直政 三遊亭わん丈 神田伯山」[字]


はい 豊川悦司さん大竹しのぶさん。
3人で
同級生の役やったり→
楽しかったですね。
ああ~ そうですかあ。
たくさんの作品に恵まれて。
ほんで 舞台ですけど。また その映像から また舞台。
蜷川さん。
はい。はい。
蜷川さんは もう その~



状況劇場にいる時から→
唐さんの本をやってましたので
蜷川さんが→
「黒いチューリップ」だ
「下谷万年町物語」だ。
でも 7年間くらい出なかったんですよ。
それで しばらくぶりに出たのが「マクベス」。「マクベス」。
唐沢寿明さんがマクベスで
私が 親友のバンクォーをやって→
それから もう ほとんど
ず~っと呼んで頂くように またなって。
だから 演劇を 一度
唐さんのとこでやってたのに 離れて→
この映像の世界…
映画とかテレビにいって→
また 蜷川さんのおかげで
連れ戻されたみたいな。
だから 蜷川さん やっぱり
すてきな恩人だなあと思って。ねえ。
はい。
いい演出家でした やっぱり。
すばらしいレベルでした。
はいはい。セットにも 1億かけたり。
すごいですよねえ。
もう圧倒されますもんね。
だって 師匠 あれですよ
稽古があるじゃないですか 稽古。ええ。
1か月。 稽古の初日に
本番用の衣装とか靴とか→
全部用意されてんですよ。

で セットも 本番と同じサイズ。
階段は本番と同じ…
色なんかね塗ってなかったとしても。
サイズが全部一緒だから
役者は もう 稽古場でやってれば→
そのまま コクーンとか
さいたま芸術劇場の舞台に行けば→
おんなじ尺だから
何の苦労もないんですよ。
なるほど なるほど。
僕 聞いたんですよ ある時 蜷川さんに。
ねえ 蜷川さん うちなんか 状況劇場ね
段ボールで作ったり→
酒箱で ちょいちょいと 障子で
セットを軽く作って 稽古は やって。
まあ 本番はね ちゃんとたたいて
セットやるんですけど。
「蜷川さん 何で 稽古から
衣装も 着るもんも カツラも→
セットも 全部本物なの?」って言ったら→
「いや ろっぺいちゃん 俺なんかよ大した演出家じゃねえからよ→
このぐらいなんだよ
役者にプレゼントできることが」って→
言ったんですよ。
はあ~ 打ちますね。
来ますね。 やられちゃいますね。
やられちゃいますね。
優しいっていうか すごい男だな。
ああ~。 しかしその すばらしい監督や→
それから まあ あの 同期の方とかね。

まあ 運がいいですね だから ある意味。恵まれて。
はい。 ありがたいと思ってます。
どんどん来ました。
あの~ あれですか?
バイプレーヤーっていうか→
その~ 何だろうな… その~→
悪い役もできればすごくいい人のもできたり→
いろいろできるじゃないですか。
コツっていうか 何かキーワードというか…。
まあ でも 師匠 あれですからね。
舞台でも映画でもドラマでも→
主役1人いるじゃないですか。 それ以外は
全部バイプレーヤーですからね。
主役っていうのは 必ず1人ですから。
はいはい。
だから 女の主役に見えても
それは 主役の相手役の女優ですから。
主役は1人。 それは 周りは あと全部
脇役というかバイプレーヤーですから→
そういう意味では やっぱり
映像でも舞台でも→
バイプレーヤーが作ってるんですよね。
そうですね。
主役が 例えば その滞空時間で
いっぱい出てても→
主役をもり立てたり 主役に話しかけたり
主役の話を聞いてんのは→
全員脇役ですから。 蜷川さんの舞台でも
深作さんの映画でもそうですから。
だから 僕はね