2020/12/20(日) 05:15〜05:45 桂文珍の演芸図鑑 選「六平直政 三遊亭わん丈 神田伯山」[字]
映像で言えば 映ってる時…。
例えば 師匠とドラマやってる時に
じゃあ 俺がしゃべった。
次 師匠がしゃべってんの
こう撮るじゃないですか。はいはい。
その師匠を撮ってる時は
師匠が主役ですから。うん。
だから そういう意味では 映像的には→
主役も脇役もあんまないと思うんですよね。ああ~。
もっと言えば 「あの映画よ
主役 大したことなかったけど→
あの脇役のあいつ よかったよな
あの看守の男」みたいな→
あるじゃないですか。 だから
あんまり主役も脇役もないですね。
で 主役の人も 多分
「俺が主役だ」と思ってやってる人は→
多分 あんまりいないと思うんですよね。
はあはあ。
やっぱり その役でやってるだろうし
我々も 役でやってますから。
お芝居の時の登場が
いつも ものすごい個性的ですよね。
あれは大体ね 自分で考えるんですよね。
普通 まっすぐ歩いて出てくるのに→
は… はいながら
カエルみたいに出てきたり。
僕はね 演出家がダメだって言ったことは
すぐやめることにしてる。
だけど 自分で考えたプランは
一回 演出家に見せようと思う。
蜷川さんの時もそうですけど。
それは あの~→
ねえ 伊丹さんの映画の時もそうですけど
一回は まず監督が→
「じゃあ ちょっとやってみて下さい」って
言うじゃないですか。
やってみて下さいっていった時には
自分のプランでやるしかないですからね。
動くのも…。 それで 監督たちが→
「あっ そこ ちょっと違いますね」って言ったら直すし→
何も言わなかったら
それは 深作さんでも伊丹さんでも→
スルーしてるってことは
いいってことなんですよ。
「これでいいよ」っていう時は
何も言いませんから。
だから やっぱり 最初の お試し?
お試し演技が 役者の面白みですよね。
まあ もちろん 稽古場で
最初にやるんですけど。なるほど。
お… お試し演技。
お試し演技。なるほど。
お試し演技をしてみて
「あっ これで合ってるわ」→
っていう感じがあるわけですな。
だから 師匠の きっと創作落語と一緒ですよ。う~ん。
相手役… まあ 落語の場合は
何人もの役を→
ご自分で1人でやるわけだけど
我々は 相手役は こう いるけど→
自分の役は
自分でやらなきゃいけないですからね。
そういうふうに 自分の中で頭で考えて
具現化していくっていうのが→
非常に面白いと。
それが面白いと思うんです。
あの これからのことですけれど
これからは どういうふうな…。
ええ~ なるべくいろんな また いい監督
いい本書き いい演出家と出会って→
映画 舞台 テレビを
やっていきたいなと思いますけどね。
ふ~ん。 生きる上で
一番大事なことは何でしょう。
生きる上で 一番大事なことですか?
はい。
それは 簡単ですね。
元気にいることです。ほう。
肉体も 精神も 感性も。
そうじゃないと我々の仕事はできないと思います。ああ。
どれか1つ欠けても… フィジカルも
メンタルも 創造性… アイデアも→
どれかが鈍っても やっぱり→
超一流のものは作っていけないと思うので→
そういう意味で
その 元気ですね。
それを維持させるために
何かなさってるんですか?
僕は睡眠。
あ そう。一日 必ず どんな日でも→
8時間以上寝ます。
あ そう。
翌朝5時に集合だったら
逆算して 7時ごろ寝ます 夜の。
ああ そうか。 じゃあ あの
これからね 一緒に飲みに行く時は→
朝早いね 仕事の日に
飲みに行くことにいたします。
それ どういうことですか? 師匠。