2020/12/20(日) 23:00〜23:30 美の壺・選「新年を彩る お正月飾り」[字]
神への供物でもあった米。
鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]は そんなやり取りを
思い出させてくれます。
今日 最後の壺は
「神からのお年玉」。
古都…
鎌倉時代の歌人 藤原定家を祖に持つ和歌の家 冷泉家です。
江戸時代中期 寛政2年の建築。
現存する唯一の公家屋敷で重要文化財です。
冷泉家は 四季の風情に
「もののあはれ」を込める和歌の心を→
800年にわたって伝えてきました。
そんな冷泉家の鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]は2種類あります。
こちらのほうがね 神さんにあげる鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]で
こちらが観音さんにあげるものです。→
昔からね 神さんには 海の物と
山の物とを一緒にあげるんですよね。→
その時に必ず この
海のもんである魚と→
山のもんである
この おみかんとか そんなんを→
一緒にお供えすることにします。
最高の贈り物には海の物と山の物を合わせるのが古式。
贈り物につける のしには
その名残が今でも。
のしの黄色い部分は
もともと海の物として→
アワビが付けられていたのです。
一方 こちらの鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]は柑橘3つと のし昆布。
(冷泉)仏さんは お精進ですから
イワシの代わりに→
この のし昆布になっているわけです。
昔から代々やってるんやと思いますけどいつごろからやってるのかは知りません。
ず~っと昔から。
先祖代々の和歌が保管されているお蔵「御文庫」です。
この神聖な場所に鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]をお供えするのは
当主の大事な仕事。
公家の装束でお参りするのも
昔からの しきたりです。
(冷泉)御文庫の2階に
神さんが おまつりしてあります。→
それは歌の神さんと
それから先祖の神さんなんですね。→
うちの家の神棚でして
そこにお供えする。→
それが うちにとっては非常に重要な
お正月の行事です。
もともと正月は 春を祝うお祭り。
「初春」「迎春」という言葉はその名残です。
冬は夜が長いじゃないですか すごくね。
真っ暗闇だったわけですよね。
真っ暗闇というのは やっぱり
原始的な恐怖でもありますし→
それに対してね 春というのは
太陽が再生してくる。
日の光が新しい季節を告げている
新しい春を告げている。
これが昔のお正月でした。
いにしえの人々が全身全霊で春の訪れを喜び→
その心を形にした鏡[外:52DBD05064AA20BB7A690DC00AFC79CA]。
新しい1年は神様からのお年玉かもしれません。
(鐘の音)
お正月の準備も終わり今年も無事 過ごすことができました。
(鐘の音)
2019年も どうぞよろしくお願い致します。
皆様も 良いお年を。
(鐘の音)
2020/12/20(日) 23:00〜23:30
NHKEテレ1東京
美の壺・選「新年を彩る お正月飾り」[字]
メガネ型、俵型など、地域によって形も願いも違う「しめ飾り」、葉も枝も厳選され究極と言われる「松飾り」、京都・冷泉家の「鏡餅」など、驚きの正月飾りと魅力が満載!
詳細情報
番組内容
しめ飾り研究家が全国を歩き収集した、300点以上のしめ飾り。おわん型、メガネ型、そして“ホシのタマ”!▽しめ飾り専用の田で育てた稲で作った俵型しめ飾りはエメラルドの輝き!?▽圧巻!華道家が毎年飾る、豪華松飾り▽86歳の“お菊さん”しか作れない、全国で人気の松飾り“お菊の松”とは?▽京都・冷泉家の鏡餅は2種類。その違い!?▽草刈さんは不思議なお餅を食べ、大変なことに!<File463>
出演者
【出演】草刈正雄,【語り】木村多江
ジャンル :
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