(テルヲ)迎えに来たんや。→
今はな ヨシヲと2人やねん。
また昔みたいに 一緒に暮らそ。
(千代)また一緒に暮らそ言われたら
うれしかった。
(青田)娘の身ぃ売り飛ばさな
われの借金 どねもこねもならぃんで。
大事あれぃん 大事あれぃんて。
明日は絶対 千代に話つけて身売りでも何でもさすさけ。
奥の手ぇ あんねん。
ご苦労はんだす。ご苦労はんだす。ごめんやっしゃ!
(テルヲ)千代。 ちょっとええか。
お父ちゃん…。
♪♪「オレンジのクレヨンで
描いた太陽だけじゃ」
♪♪「まだ何か足りない気がした」
♪♪「これは夢じゃない(夢みたい)」
♪♪「傷つけば痛い(嘘じゃない)」
♪♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪♪「転んでも ただでは起きない」
♪♪「そう 強くなれる」
♪♪「かさぶたが消えたなら」
♪♪「聞いてくれるといいな」
♪♪「泣き笑いのエピソードを」
♪♪~
昨日 言わぃんやったんやけどな…。
あの ヨシヲな
体の具合 あんまし ようないねん。
何で それ 先言えへんの!
おまんが 気ぃもむやろ思て。
ヨシヲ どねな具合やの?
まあ せきが止まらぃんでな。医者に見せとうても 金があれへん。
そやさけ 向こうで働きながら
面倒見たってほしいんや。
なっ。
ヨシヲのためや。 なっ。
お茶子の代わりやったら
なんぼでもおるやろ。
お父ちゃんとヨシヲには
おまんしかおらん。
(千之助)
おう 昨日ぶつかった おっさんやんか。
(徳利)千代ちゃんの知り合いかいな。
(千之助)今日も泣かしたろか。(徳利)あきませんて。
(笑い声)
あかんわ!
(天晴)まあ 初日は
こないなもんやろ。
(徳利)そやけど
年々 客足遠のいてまっせ。→
万太郎一座は
今日も満員札止めやったみたいやし。
(天晴)そら 比べたらあかん。
うちかて よう入った方や。
(徳利)いや そやけど…。
(天晴)何やねん さっきから!
♪♪~
いや 万太郎さん 今日も遅うまでお稽古ご苦労さんでございました。
(万太郎)稽古 けっこう コケコッコー。
よばれて。
おおきに。 ありがとうさんでございます。
ハハハ。
お待っとさん。
この須賀廼家千之助と須賀廼家万太郎の間に→
一体 どないな因縁があんのんか…。
それが分かるのはまだ もう少し先のお話です。
毎晩毎晩 よう飽きへんなあ。
(一平)お前こそ。
今日は あんた見張ってたんとちゃうわ。
うち 今 それどころやあれへん。
そら何よりや。
冷たいなあ。 こないな時は 大概「何があったんや」とか聞くもんやのに。
何があったんや。
もうええ。あんたに言うたかて どもなれへんわ!
ほな。 雛乃 夕鷺 待っとってや~。
この すかたん!ハハッ。
♪♪~
(玉)使い。おおきに。
千代ちゃん お風呂行くやろ。
うち 今日 やめとくわ。
どっか具合悪いのん?
ううん そやないけど。
(里子)あれ…
千代さん 行きはれへんかったんですか?
行くて どこへ?
それは…。
誰や われ。
えっ… ちょっ…。
あ~っ。 ああ…。
このまま黙っておれぃんようになれやと?
そないしてもらえませんか。
「へえ ほな そないさしてもらいます」言うはずないやないか あほんだら。
しゃあない。 せやったら 昨日ここで
あんたが借金取りと 話 してたこと→
みんな千代に言うまでやな。
われ 千代と何の関係あんねん。
ただの知り合いや。
んなはずあれぃんやろ~。
何で ただの知り合いが