2020/12/25(金) 16:34〜16:49 【連続テレビ小説】純情きらり(145)「夢にみた演奏会」[解][字]


今までで まあ いっとう幸せ!
アッハハハ!

桜ちゃんも幸せになりんね!
うん。
ありがとう。
叔母さんも幸せにね!
おっ!おっ!(笑い声)
達彦さん。 どうした?
みんな 呼んどるよ。あっちの部屋で。
ああ… うん。
お母さんの手紙。
「あなたのために作らせた
花嫁衣装です。→
好きな人ができたら
これを着て 嫁に行くように」。
おふくろは… 俺が死んだと
思い込んどったんだな。
披露宴… お母さんにも
見せてあげたかったな。
♪♪~


どっかで見とるよ。 きっと。
ほうだね。 お父さんと一緒に。
≪(笑い声)
♪♪~
ねえ 達彦さん。お母さんの亡くなる前の日→
私とお母さん 2人とも
達彦さんの姿 見たんだよ。
おふくろが亡くなったのは…。
2月27日。
前日だと 2月26日か…。
敵の猛攻撃に遭って→
何日か 塹壕から出られずに
死にかけとった。
その時 でも 思ったんだ。
「ここでは 死にたくない。→
もう一度だけ
お前と ピアノが弾きたい」って。
そしたらな…
ピアノの音が聞こえてきたんだ。
ピアノの音?
うん。
入営の前の日
お前と連弾して弾いた→
あの リストのメロディーがな…。
あの日 俺はお前に助けられたんだな。
♪♪~
(百合子)弟が 戦地でお世話になった若山という者です。
ささやかですが
お祝いを持ってまいりました。
(おふみ)ありがとうございます。

失礼致します。
ふみさん。 裏は もういいから。
若山さん…。 達彦さん!若山さん おいでてくれました!
一度 おわびに伺おうと
思っとったんです。→
弟の事では
言い過ぎてしまいまして…。
いえ。 そんな事は ありません。
ご結婚 おめでとうございます。
申し訳ありません。 僕は…。
(百合子)もう 何にもおっしゃらんで下さい。
どうか… 幸せになって下さい。
はい。
(百合子)それでは…。
あ…。どうした? おじいちゃん。
ああ… ちいと飲み過ぎた。
先に帰っとるわ。
(笛子)1人で 大丈夫かん?
もうちっと 休んどったら?
大丈夫だ。 大丈夫だ。
構わんでええ。
遠いんだから 今夜は
うちで泊まってって!
分かっとる。 分かっとる。
(フクロウの鳴き声)
≪♪♪~(ピアノ「埴生の宿」)
♪♪~(ピアノ「埴生の宿」)
マサ。
どうしただん?お前 帰ってきたんか?
♪♪~

マサ…よう帰ってきてくれたなあ…。
♪♪~
みんな…→
みんな… 幸せになった…。
♪♪~
<その夜 徳治郎は
安らかに 旅立ちました>
♪♪~
ごめん。 起こした?
ううん。 夢 見てた。
♪♪~
どんな夢?
言わんどく…。
夫婦で 隠し事は いかんぞ。
あんまり いい夢だから自分だけのもんにしとく。
♪♪~
達彦さん。うん?
私 幸せだよ。
これ以上ないくらいに幸せ。
♪♪~