♪♪~(出囃子)
笑福亭たまです。
今日は「地獄八景」を聴いて頂きます。
これは 桂 米朝師匠が→
1時間半ぐらいかけてやってるネタなんですね。
それを私は
30分ぐらいでやってるんです。
もともと 笑福亭松鶴→
五代目笑福亭松鶴師匠が→
「弥次喜多地獄旅行」
といいまして→
この
「地獄八景」の部分を→
短編で抜き読みした形で
やってたんですね。
それを米朝師匠が
全編通してやろうっていうので→
すごい有名になった噺なんです。
今 結構 若い人はですね→
また 抜き読みみたいな形でやるのが
はやってるんですが→
私は 間をとりまして→
米朝師匠の1時間半サイズをコンパクトに30分でお届けいたしますんでね→
「素人落語の人は ぜひ まねして
パクって下さい」と思っております。
今年の重大ニュースを見る形で
見て下さい。 まあ 時事ネタなんで。
それでは ご覧下さい。
「地獄八景」です。
♪♪~(出囃子)
(拍手)
ありがとうございます。
え~ 私の方は「地獄八景」というお噺を一席 聴いて頂きますが。
まあ あの~
このコロナになってからですね→
落語会っていうのが
なかなか しばらく→
緊急事態宣言とかもありましたんで→
長いことライブがでけへんかったんですね。
ほんで まあ 私なんかは→
ちょっと まあ 自分主催の落語会とかいうのを もうやめたんですよね。
いろんな兼ね合いがあって→
どうしても出なあかんとこはしゃあないから出たりするんですけど→
基本的には 自分でも割と出るのを
自粛してる感じなんです 私なんかはね。
そういう たちてありますから→
たちで ええんかどうか分かりませんけど私なんかは やってないんですね。
ほな たまに出てきた今日でも
もう久しぶりのお客さんですから→
ほな お客さんの中でも
ライブ久しぶりやっていう人が→
たくさんいらっしゃるわけですね。
ほな そん時は ものすごい いつもコロナの前よりも→
もう一人一人の この拍手の熱量が
ちゃうんですよ。
もう明らかに あの~ え~っと…→
コロナで… またライブが ちょっと微妙に始まりだしてる昨今ですね→
昨今 お客さんの拍手が
うわ~って 何か…→
もう何か
死ぬ前の米朝師匠みたいな感じが→
ちょっと しましたけどね。
(拍手)
それ 何の拍手ですねん。
(笑い声)
まあまあ 「地獄八景」というお噺を
一席 聴いて頂きます。
上方落語の中にはですね 旅ネタという
ジャンルがありまして ガイドするお噺。
現在で言いましたら
テレビの旅番組みたいなもんですね。
ストーリーがないんです。
「ここへ行きましたらこんなことが起きますよ」とか→
「こんな名所 旧跡がありますよ」っていう
紹介する落語→
こういうのが上方にはありまして
大概 前座ネタなんですね。 前座ネタ。
お客さんが だんだん増えてくるまで…
増えてくるまで しゃべってるんですね。
それとか 偉い人が来るまで
しゃべってるんです。
だから ネタ自体は
ものすごい長いんですよ。
で お客さんが いっぱいたまった。
おい もうそろそろ終われよみたいな時に ほなら バッて終わって→
適当なところで区切って終わると。
だからどこでも終われるネタっていうんで→
旅ネタというのが 上方にはあるんですね。
ほんで この時はですねどうやって終わるかっていうたら→
決まってるんですよ。
どっか適当なとこで ギャグ言うたら→
「ワーワー言うております。→
おなじみのお笑いでございます」って言うたら もう終わり。
どんな佳境でも→
「ワーワー言うております」言うたら終われるんです。
これが大阪です。
大阪は… 大阪は どこでも終わるんです。
「ワーワー言うております」て言うんです。
今からやる「地獄八景」は冥土の旅ですから→
米朝師匠が1時間以上かけて