この５つ。
素材　技術
味付けなどで→
高い評価を得た店に
星がつく。
評価基準は　世界共通だというが→
国籍や経歴の異なる調査員のレベルを→
一体どうやって　そろえているのか？
実は　あの～調査員になる前に→
６か月ほどの
フランスの研修がありまして→
徹底的に　ミシュランの
評価基準というのを合わせるために→
トレーニングを積まなきゃいけない。

えっ　どんなトレーニングするんすか？
これは　お話ししたいんですが→
話してはいけないことになってるんで。あぁ～　そっか！
そうだよね～。
その基本のことを　もう体と舌ともう全部に入れとけば→
常にブレないで評価できるっていう。


そうですね。
味の違いって
細か～いとこまで分かるもんですか？
まぁ　ちょっと人によって
説明のしかたとか違うと思うんですけど→
例えば　今まで　いちばん　おいしかった
おすしの話をしてみましょうか。
（２人）はい。
（ドリンクを飲む音）
そうですねえ　わらで　いぶした
カツオの握りなんですが→
夏の終わりごろから始まる戻りガツオ
脂の乗ったカツオを　わらで　いぶして→
切るときは　その表面を
ちょっと広めにするんですね。
酢飯を包み込むように
握るためなんです。
その　わらの香りが食欲をね
かきたてまして→
まぁ　秋の香りがするわけです。
この口の中で　うまみが広がるちょうどいい厚さ。
食べてみたい。
酢飯の温度は→
まぁ　いちばん　うまみを感じる
人肌の３５度か６度ぐらいでしょうか。
お米の温度まで分かるんだ。
少し芯を残した炊き上がり。
酸の効かせ方が　ちょうどいいんです。
そういったことが自然と分かるようになってきました。
そういうのが分かるようになる

トレーニングって何やるんだろう？
でも　教えてもらえないんだよな。
ね～。
ふだんは単独行動が多い調査員たち。
顔を合わせると　ついこんな話を始めるそう…。
同僚と　レストランに
食べに行ったんですが→
フォアグラが出てきたんです。
そしたら　「シロウ→
今まで忘れられなかった
フォアグラの料理　何だ」と。
僕は　「…のフォアグラのテリーヌだ」と。
私は　「…のフォアグラのコンフィだ」とか。
ハッハッハ。
そういった　まぁ　忘れられないお互いの料理の話をするんですね。
へぇ～！
まぁ　初恋の人を思い出すみたいな感じですね。
いやあ　すてき。
例えば　フォアグラが出てくるたんびに→
あぁ　あの人のことを思い出すみたいな→
あっ…　っていうような。
すてきな話！
ありますか　ＹＯＵさん　そんな。
（笑い声）
シロウさんとか　例えば　奥さまのご飯とかは　もう全然　仕事じゃないし→
わ～い　おいしいって食べるんですか？
はい　おいしいです。
あら～　もう。　自分が奥さんだったら
ハードルめっちゃ上がって→
毎回　緊張しちゃいますけどね。

まぁ　妻は→
よく私のことを理解してくれてます。
うんうん　うんうん。
でも　申し訳ないんですが
レジャーに行くにしても→
私は　おいしいもの食べたいんで→
家族の行動が　おいしいものが優先的に　なってしまうんですね。
例えば　沖縄行こうって言ったときは
沖縄のおいしい店を決めてから→
その近くのビーチとか
宿泊施設になってしまうんですが。
先日　何年ぶりかぐらいに→
…に行かないかっていう→
ちょっと試しに　お父さんも誘ってみよう
ってことになったんですね。
でも私は　まぁ…　行っといでと。
やっぱ　食事ですよ。そっか。
まぁ　…に行ってしまうと
レジャーのみになってしまうんで。
そのときに