佐渡の金山もパッカーンがあればこそ。
ほら お年玉だよ おらっ。
持ってけ 持ってけ!ハハハ!
おっ?
大海原のただ中まで出てきたこの列島の赤ちゃん様々だあ。
えっ 小せえ島ばかりで
今の日本と大違いだって?
おにいさん そう せかしなさんなって。
いよいよ この先新時代がパワーアップして始まるよ。
東京から 南に650km。
伊豆の海に不思議なものが現れました。
高さ100mもの奇岩。
孀婦岩です。
ゴツゴツした岩が
まるで塔のように突き出ています。
この岩 なんと海の底から
2,200mも盛り上がった→
巨大な火山の頂です。
火山の島はこの辺りにたくさんあります。
こちらは 御蔵島。
やはり 広大な裾野を持つ火山です。
伊豆の火山島は 関東の方に向かって
一直線に並んでいます。
実は この火山島の列が→
ジオ・カレンダーの7月1,500万年前以降に→
大激動をもたらしたといいます。
手がかりは 富士山の手前に見えるこちらの山にありました。
神奈川県の北側に広がる丹沢山地です。
門田真人さんは 30年にわたって丹沢山地を歩き回り→
山の中の岩石を調べてきました。
この岩石丸い石が集まったように見えます。
枕状溶岩は 海底で噴き出した溶岩です。
海の中では 溶岩が水に触れて急速に冷やされ→
丸い枕のような形になります。
更に こんなものも見つかりました。
見つかったのは サンゴの化石です。
オウムガイの化石もありました。
どちらも 南の暖かい海の
生き物です。
丹沢山地の山の中 標高400mの場所に
南の海の痕跡があるとは 奇妙です。
丹沢のはるか南に
これら2つが見つかる場所がありました。
それこそが 伊豆の火山島です。
その中の一つ三宅島をのぞいてみましょう。
島の至る所に溶岩があります。
海には サンゴもありました。
なぜ かつての火山島が
丹沢の山となっているのでしょうか?
鍵は 伊豆の火山島の配置にあります。
日本列島のモトが 現在の位置に定まった1,500万年前のこと。
フィリピン海プレートの東の端には
火山島が出来ています。
火山は 太平洋プレートとの境界に沿って
出来るため→
北に向かって 1列に並びます。
やがて フィリピン海プレートが北に向かって動き始めます。
火山島の列の向きも 北。
この偶然の一致によって→
火山島は なんと 東日本と西日本の間に
連続衝突しました。
そして 陸地が広がっていったのです。
♪♪~
地球史上まれな 火山島の連続衝突。
さあ ジオルーペでタイムトラベルしましょう。
1,500万年前 今の関東の辺りは
東日本と西日本を隔てる海峡でした。
その南の沖合には
火山島が1列に並んでいます。
どれも海底から数千mもそびえ立つ
巨大な火山です。
火山島の周囲の海底では→
ひっきりなしに枕状溶岩が噴き出していました。
浅い海には サンゴ礁が発達しています。
そして フィリピン海プレートが北に向かって動きだします。
1列に並んだ火山島が→
次々と分かれていた東日本と西日本の間へと→
向かっていったのです。
500万年前ごろには丹沢山地のモトとなる島々が→
ドカンとぶつかりました。
島の周囲のサンゴ礁も 陸地の高い所へ押し上げられていきます。
丹沢の山中に サンゴの化石があるのは
その名残です。
火山島の連続衝突。
この激動によって 日本列島は分かれていた東西がつながり→
どんどん成長していったのです。
ドッカーン ドッカーン来たってわけさ。
南から火山島がね。
そう ドッカーン時代は大地が広がる成長の時代ってわけ。
7月過ぎの 日本列島にすりゃあ→
温泉完備 サンゴ礁プールつきの島が向こうからやって来て→
ドッカーン ドッカーンって
どんどん陸地が広がるってんだから→
めでてえ限りだ。 でもね→
列島の成長は島がぶつかるだけじゃあない。
まだまだ ほかの場所でも
ドッカーンと陸地が広がってくんだ。
まさしく ドッカーン ドッカーンとね!
火山島が 連続衝突を始めた頃→
日本列島は 別の新たな激動によっても