列島各地で大地は東西に圧縮され→
山あり谷ありの 起伏に富んだ地形が
つくられていきます。
東日本では 大きな山脈や
険しい山が誕生しました。
日本列島が強力に押され始めたこと。
これが てんやわんやの激動を生み→
列島は
急速に山国へと変身していったのです。
どでかい世界一のお山
石川五右衛門に見せたかったなあ。
師走の12月 てんやわんやの時代に
大地は大隆起 大変身するってわけさ。
年末が大忙しなのは
今も昔も変わんねえ。
てんやわんやの大激動も
フルスロットルで出血大サービス。
てんやわんやの時代!
次なる舞台は 西日本。師走の大変身を とくとご覧あれ!
今度は… 腰抜かすぜ。
ジオ・カレンダー 12月のてんやわんやの大変身。
舞台は
絶景広がる瀬戸内海です。
狭い海域に大小3,000もの島々が密集する
世界有数の多島海です。
瀬戸内海の最大の特徴は
島の配置にあります。
島が集まる所 瀬戸と
島のほとんどない所 灘に分かれます。
瀬戸と灘が交互に並ぶ海は
世界でも極めて まれです。
ところが 最新の研究により
この海は かつて 陸上動物の楽園で→
本州と四国は地続きだったことが
分かってきました。
一体…
謎を解く鍵がこちらの映像に映っています。
国際宇宙ステーションから見た日本列島。
四国から近畿を貫く傷のような線があるのが分かりますか?
全長1,000kmにも及ぶ中央構造線です。
出来たのは日本が まだ大陸の一部だった1億年前。
全く質の異なる地層が接する境界で→
くっつきが弱く 滑りやすい→
いわば 古傷です。
この境界線で 瀬戸内海を生むこととなる激動が起きました。
中央構造線の南側→
四国山地に源を発する清流吉野川です。
川の上流に 手がかりがあります。
至る所に見られる緑色の岩石です。
この緑色の岩石
中央構造線の南側にしかない→
特徴的なものなのですが
意外な場所で見つかったのです。
吉野川とは山で隔てられた→
中央構造線の北側→
香川県の土器川です。
緑色の石は 吉野川から流れてきたはず。
そう かつて→
2つの川がつながっていたと考えられます。
ということは…。
中央構造線の南側の大地が→
西にズレたということです。
その距離 なんと18km。
300万年前から
ズレ続けていたことが分かりました。
この激動が 瀬戸と灘が交互に並ぶ
瀬戸内海をつくり出したと→
考えられています。
300万年前に フィリピン海プレートが→
北西に進み始めると→
あの古傷 中央構造線の南側が→
大きくズレます。
この時北側も引きずられて 少しずつズレます。
それによって 大地にシワが寄り
瀬戸と灘の地形が生まれたのです。
そして およそ20万年前
ジオ・カレンダーの12月29日。
ついに
瀬戸内海が誕生する その時を迎えます。
注目すべきは
淡路島と四国の間の鳴門海峡。
当時 淡路島と四国は陸でつながり…→
北側には 海抜0m以下の平原が広がっていました。
今の鳴門海峡にあたる部分が
太平洋をせき止めていたのです。
♪♪~
さあ ジオルーペで→
瀬戸内海で起こった激動を
目撃しましょう。
今から およそ20万年前。
現在の瀬戸内海の場所には→
ナウマンゾウをはじめとする
陸上動物の楽園が広がっていました。
そこは 緑豊かな山々と湿地。
ある日 運命の時を迎えます。
300万年前からズレ続けてきた
中央構造線。
最後の一押しによって巨大地震が発生。
現在の淡路島と四国の間 鳴門の辺りで→
大地が崩落します。