2021/01/01(金) 19:20〜20:33 NHKスペシャル「三千万年の旅 列島誕生ジオ・ジャパン」[字]
巨大カルデラ噴火が多発していきます。
北海道の洞爺湖。
直径10kmほどの この湖は1,000万年前から→
カルデラ噴火が繰り返し起こって
出来たといわれています。
秋田県南部にも
当時の激動の痕跡が残されています。
小安峡です。
深さ100m近い谷の岩壁から勢いよく噴き出すお湯。
温度は 98度もあります。
地上に湧く温泉としては日本で最も高温です。
ここでは 600万年前に→
巨大カルデラ噴火が起こったことが明らかになりました。
超高温の温泉が湧くのは→
今も地下にマグマの熱が残っているからです。
列島のモトが誕生して以来→
長く続いてきた太平洋プレートの沈み込みによって→
東日本の少なくとも 110か所で→
カルデラ噴火が起こったことが明らかになっています。
大陸から引きちぎられた当初は
大部分が海だった東日本。
1,000万年もの長い間に起きた
巨大噴火によって→
埋め立てられていきました。
そして ジオ・カレンダー 11月12日400万年前には→
東日本は現在の7割にまで
成長していったのです。
いや~ 壮大なドッカーンで→
大地が一挙に成長した時代ってのは実に痛快だ。
この成長の時代は
8 9 10 11と長~く続いて→
ドッカーン
ドカーンと陸地が広がり続けた。
いよいよ こっから
取って置きの話の始まりだ!
じゃあな カレンダー進めちまうぜ。
時は 11月24日。
実はさ この日 突如として
てんやわんやの新時代が→
始まったっていうんだから
驚きだ。
怒とうの大どんでん。
めくるめくクライマックスの時代だ!
てんやわんやで てえへんなことが
てんでに起こる。
ん? 何だか全く分からないって?
こんな感じだよ。
ジオ・カレンダー 11月24日。
およそ300万年前。
まだ のっぺりとしていた列島が→
いよいよ起伏に富んだ現在の姿へと大変身を始めます。
舞台は 日本の屋根と呼ばれる
中部山岳地帯。
中でも北アルプスは
3,000m級の山々が並ぶ 絶景の地です。
槍ヶ岳や穂高岳に代表される
槍穂高連峰。
高低差2,000m。
日本一深い谷 黒部峡谷。
そして その隣には名峰 爺ヶ岳。
これら 北アルプスを代表する峰々が大変身を起こした主役です。
槍穂高連峰の西斜面に刻まれた大渓谷
滝谷。
地質学者の原山 智さん。
45年にわたって 北アルプス誕生の秘密を追い続けています。
行きま~す!
北アルプスの最深部まで延べ2,500日に及ぶ調査を行い→
科学の常識を覆す大発見をしたのです。
大発見の一つが この岩壁。
ある激動の痕跡だといいます。
灰色と白っぽい色の2色に分かれています。
下側の白っぽい岩石。
地下のマグマが固まったものです。
本来 マグマは 地底深くで
岩石がドロドロに溶けたもの。
それが集まったマグマだまりが
地下で冷えて固まったあと→
なぜか 地上に露出していたのです。
原山さんは そのマグマだまりが露出している場所を→
北アルプスのあちこちで
発見してきました。
その数 実に20か所以上。
南北に13kmの範囲で→
広がっていることが
分かりました。
更に 青で示した
エリアからは→
高温の火山灰などが
積もった跡も見つかりました。
驚くのは
その量です。
例えば この山では
1,500mもの厚みで積もっています。
同じような噴火の痕跡が
爺ヶ岳の周辺でも見つかりました。
マグマだまりと
火山灰が固まった岩石は→
南北18km
東西10kmに広がっています。
北アルプスに残された