2021/01/03(日) 22:50〜23:50 ズームバック×オチアイ 新春SP▽2021 大回復(グレートリカバリー)への道[字]
危機の翌年 1961年。
全国の母親たちが国会へ陳情。
早急なワクチン輸入を要望します。
すべてがお役所仕事でね
ものがなされているんです。
どうしてもね 生ワクチンをね
即時 出して頂きたいんですよ。
母親と子どもっていう組み合わせは→
非常に 当時の男性社会に効いたんでしょうね。
連日 政府と交渉を繰り広げた母親たち。
その結果…。
1961年4月 古井喜実厚生大臣は
党内の反対を押しのけ 決断。
日本の検定を経ないまま→
ソ連から1,000万人分の生ワクチンを緊急輸入。
ポリオ流行は 一気に沈静化します。
異例の決断をした古井大臣は→
「予想外の副反応が出たらどうするのか」
という問いに こう答えました。
あ~ いいセリフ これ。
これ いいセリフだな。
この中で一番重要だったのは。
堂々巡りになったりとか全く動けなくなった時に→
「すべての責任は私にある」って言って
動ける人を→
どんだけ作れるかっていうのは
やっぱり 重要だろうなって。
リスクは取らないといけないし
リスクを取った人が→
リスクを取っていってるっていうことを
理解しないといけないっていうのは→
あります。
すべてよし 事なかれ主義八方よしなものっていうのは→
世の中には ほとんど存在しない。
特に未経験なものは。
それに対して どう向き合うか
っていうことが大切だし→
あと 気づいたら…
コロナ禍という危機を経て→
大回復 「グレートリカバリー」を目指す
2021年。
たとえ ワクチンができても
病との闘いには→
「時間」がかかります。
それを示すのが こちらの数字。
184年。
これは 人類最初のワクチン天然痘のワクチンが開発されてから→
天然痘根絶までにかかった年です。
結構 リアリティーのある数字だと思いますけどね。
1796年 当時 致死率4割に上った病
天然痘の治療に取り組んだ→
イギリスの医学者 ジェンナー。
彼は 牛から感染する「牛痘」の患者が天然痘になりにくいことを観察。
実証のため 一人の少年に
牛痘の膿を接種し→
続いて 天然痘の膿を接種します。
すごいことするね この人。
実証は成功。 ラテン語の「牛 VACCA」から
予防接種を「ワクチン」と名付けました。
しかし 天然痘が根絶できたのは→
ジェンナーのワクチン完成から184年後の1980年。
「体が牛になる」というデマが
広がったりもしましたが→
根絶に時間がかかった最大の要因は→
開発と侵略による感染地域の拡大でした。
中米のアステカ帝国も
南米のインカ帝国も→
滅びた大きな要因は侵略者である西洋人が
天然痘を広げたこと。
こうしてウイルスは 世界中に拡散。
感染者の発見に時間を要しました。
そんな未来を「予見」していたのか
「ワクチンの父」 ジェンナーは…。
「病の本来的な原因は」…
なるほどね。
ジェンナーの警告は
今も人類をさいなみ続けています。
2016年 ロシアの永久凍土が
温暖化で解け→
埋まっていたトナカイの死骸から
炭疽菌が流出。
地元の村で集団感染が起きる事態に。
エイズ エボラ出血熱ジカ熱などのウイルスは→
いずれも 森林の過剰な伐採や
野生動物の過ぎた捕獲の結果→
人間界に侵出したと考えられています。
次から次へと登場する新たなウイルスを前に→
ワクチンの開発は間に合っていません。
人が思うようにコントロールしようとすると→
牙をむく自然。
新型コロナウイルスも 自然界から「あふれ出た」ものだと考えられています。
自然と対峙するっていうのは
例えばね 川を埋め立てたり→
え~っと そうだな… 木を切ったり→
あとは土をコンクリートで舗装したりして→
何らか 都市構造の中で
我々は 安定的に暮らしていく中で→
ウイルスや病原菌を遠ざけてきた歴史が
あるわけだけど…
温暖化を筆頭に