どうする、どうしよう
あそこはああしようって
そういう、いつもの感じで。
それができたっていうのが

すごくうれしかったんですよね。
≫歌舞伎って、役者さんと
スタッフの方々の距離って
すごい近いじゃないですか。
だから、ある意味ファミリーだと思うんですよね。
僕みたいな性格だと


この中に嫌いなやつがいたら最悪なことになるって
僕は、いつも思うんですよ。
そういうことはないんでしょうね。≫まあ、ないことはないですね。
≫好きとか嫌いじゃなくて
合う、合わないはありますからね。人間ですからね。
≫そして、休演開始から
５か月後の去年８月。
歌舞伎座の幕が再び開いた。
≫しかし今までどおりの公演とはいかなかった。
≫もう客席も半分ですし
劇場に入ったら
おしゃべりはご遠慮ください
ということであったりというんで
８月の最初
初日の花道から出るので
開演の１５分ぐらい前に
花道にスタンバイするんですが
１５分前に
客席を後ろからですけど
見たら
静止画みたいなんですよね。
全くしゃべられないですし
そうするには劇場も何ももちろん幕は開いてません。
ただ待つだけという。
正直、異様でしたね。
≫もともと歌舞伎座は
昼と夜の２部制で
それぞれ４時間ほど
上演されていたが
８月の再開後は、感染防止のため

１時間ほどの短い演目ごとに
観客や出演者、スタッフを
全て入れ替える４部制に。
≫演じるほうも
戸惑いとかあったんですか？
≫ありますけど、今、舞台を
お芝居をするというための手段であるから。
そのとおりやるってことならば
恐らく上演はまだできませんね。でも、とにかく
開けるということであれば
変えていこうというのは
積極的にという感じですね。
ただ、人数を制限したり
いつもより
登場人物を少なくしたり…。
≫舞台で上演するため
芝居の演出を変えた
演目もあるといい…。
≫どうするんですか？
≫しないで
離ればなれで見つめ合って
気になってしまうということは
考えられるんですけどご存じの方は
いつものができないんだと
お帰りになるのが
僕は寂しいと思って。
どうしたいか…。離れててつながってる
方法はないかと思って
苦肉の策で
長い手拭いを用意して

それを赤い糸じゃないけどぱっと下げてから
同じ２人のものがつながっている
持っているという形に
それは
させてもらったんですけど。
それが決してふざけるとか
そういうものを
ネタにするというものではなくて
僕は、少し安心していただけるんじゃないかと
舞台を見て。
という思いで。
≫工夫を凝らしながら
是が非でも守ろうとしている
舞台での芝居。
更に歌舞伎座が再開したあとも…。
≫次、いってみよう！
≫幸四郎さんは先月図夢歌舞伎の第２弾に出演。
今回は、あの人も出演している。
≫声が小さい。≫お帰りください！
≫金を出せ！
≫それ。
≫笑わないで聞いてくれ。
あのな、残念ながらこの店は
あの世とつながってるんだ。
≫残念すぎるよ！
≫先月、オンラインで
配信が始まった
図夢歌舞伎の第２弾。
市川猿之助さんが監督や演出を務めたこの作品には
松本幸四郎さんをはじめ