2021/01/04(月) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(148)「夢にみた演奏会」[解][字]


また少し コーヒー 分けてくれる?
もちろんですよ。 あら まあ

小さなお客様でございますね。
いらっしゃいませ。
姉のとこの亨ちゃん。 挨拶は?
こんにちは。
こんにちは。 ちょっと待っててね。
あっ ヒロさん これ 味噌。
いつも 代わり映えせんけど。
(ヒロ)いや すいません。
ありがとうございます。
うん? あの子 ピアノに
興味が あるみたいだね。
ピアノ 弾いていいですよ。
ホント!?
はい!
♪♪~(ピアノ)
♪♪~(ハーモニカ)
はい あげる。いいの!?うん。
これでさ ピアノと違って


どこでも吹けるでしょ。
ありがとう!
はい!
♪♪~(ハーモニカ)
ヒロさん ありがとう。ん… うん。
俺ね 小さい頃 父親からもらった
ハーモニカが 友達だったの。
お父さんから?
うん。 俺の父親ってさ→
音楽学校の声楽の教師
やってたんだよ。
えっ?
生徒だった母親と大恋愛の末に結ばれて…→
キャ~! 恥ずかしい! フフフ!→
学校を追い出されて一緒に住んでたんだけど→
結局は 離婚しちゃって。
その時ね 父親がハーモニカを 僕に渡してさ…。
「父親として
何も 残してやれないけど→
お前は 生きるために
手に職をつけろ。→
できたら 音楽がいい」。
そう…。
だから 何か それから
ハーモニカ吹くと→
いつも おやじを
思い出すんだよなあ。
いいの? 亨ちゃんに…。
うん。 俺には もう友達が いっぱい いるから。
ハーモニカは 要らない。

あっ このぐらいでいい?うん。
♪♪~
<それから亨は 来る日も来る日もハーモニカを練習しました>
♪♪~(ハーモニカ「故郷」)
うまいじゃんか。上手だね。
なあ 何か もっと吹いてよ。
いいよ。
お~ 吹いて 吹いて!
吹いて!
♪♪~(ハーモニカ「赤とんぼ」)
<このころ 桜子も初めての演奏会に向けて→
懸命に ピアノを練習していました>
♪♪~(ピアノ)
桜子。 葉書来とったよ。
ありがとう。
はい。
あ~ 良太君だ!
東京に行った教え子か?
うん。何て書いてある?
「先生 お元気ですか?
僕は 元気です。→
食うものがなくて大変ですが→
妹と2人なんとか頑張っています。→
最近 ラジオでジャズを聴きました。→
音楽を聴くとやっぱり 元気が出ます。→
また 桜先生のピアノが
聴きたいです」。
頑張っとるんだな。
良太君にも 聴いてもらいたいな。
君のピアノは

子ども達に人気あったもんな。
緑さん あかねさん 宏君…。
思い出すと 懐かしいわ。
子ども達みんなに
招待状 出したらどうだ?
ほっか…。 ほうだね!
私も 子ども達の事はず~っと気になっとったんだ。
私のピアノで 少しでも
元気になってくれたら うれしい!
おい どうした?
あ… ううん…。
今日は 涼しいねえ。
ほうか? そんな事もないけど…。
練習のし過ぎで 疲れただら。
今日は 早く寝た方がいいよ。
うん。
ほら。
<それが
ただの疲れなどではない事に→
桜子も また 達彦も