2021/01/04(月) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(149)「夢にみた演奏会」[解][字]


よし 名古屋に行ってこよう。私も行く。
いいよ お前は。

演奏会まで 2週間なんだぞ。
今は ピアノに集中しろ。
ほいでも 私も地元を回ってみるわ。
♪♪~
八丁味噌が あるんですか?いえ。 今はありません。
でも 1~2年のうちに
原料が手に入って→
また 昔のような八丁味噌を
造れる日が来ると思います。
1年後に 仕込んだとしても→
八丁味噌は じきに出来る訳じゃないでしょう?
そんな何年先になるか分からん話。
ほいでも こちらは 100年続いた老舗中の老舗ですよね?
先代からのお客さんも
大勢 おられるでしょう?
そういった食通のお客さんは
たとえ 5年 10年たっても→
昔 食べた 本物の味を


覚えとられるじゃないでしょうか。
味噌を造れた暁には こちらに
優先的に売らせて頂きます。
♪♪~
予約の表にお名前を頂けないでしょうか。
八丁味噌を望む声が多ければ→
大豆の配給も増やしてもらえるかもしれません。
政府の統制も 近いうちに
解けるかもしれません。
ほだねえ。
お願いします。
♪♪~
ありがとうございます。
♪♪~
八丁味噌が出来た暁には是非 納めさせてくれと→
言ってくれた
料理屋さんの署名だ。
その後ろには たくさんの
お客さんが おるっちゅう事だ。
本物の八丁味噌を仕込める日は
遠からず 来る。
それまで 仙吉さんに
店に おってもらいたい。
おってもらえんだろうか?
ただいま。
(達彦)お帰り。
私も 署名 もらってきた。1軒だけだけど。
仙吉さん 私からも お願いします。
店に おって下さい。
この署名をもらうのに お二人は

何軒のお店を回られました?
わしのような者のために
お二人に ここまでしてもらって。
わし こ… 心苦しいです。
♪♪~
わし… わしは 幸せ者です。
考え直してくれるか?
仙吉さん。
♪♪~
お二人を見とって
わし 安心しました。
わしみたいな者が 気ぃもまんでも
お二人なら→
きっと 八丁味噌を
復活させておくれるだろうと。
それで わし… 未練出ました。
その時まで… その時が来るまで→
「山長」で お二人のそばで…→
一緒に… 見届けたいです。
♪♪~
そうしてくれ。
はい。
♪♪~
よかったな。
うん。
おい。 ちょっと… 大丈夫か?
うん。 このところちょっと忙しかったもんね。
それに 暑い中
日に当たり過ぎたみたい。
やっぱり 店の事と ピアノと

両方やるのは 土台 無理だな。
少なくとも 今は
ピアノに集中した方がいいよ。
ほいでも 私は この店に
嫁に来たんだもん。
店の事は店の事で
しっかりやらんと 駄目だわ。
今回の事で つくづく思ったわ。
ごめんね 達彦さん。 あと1週間その間は ピアノ 頑張らせて。
それが終わったら
すっぱり 切り替えて→
店の仕事に 専念するから。
先の事は 考えんでいいよ。
俺が 先の事考えて
クヨクヨ 悩んでる時だって→
お前は いつだって
今だけを見つめて 潔かった。
今は 音楽に 集中しろ。
分かった。
♪♪~(ピアノ)