2021/01/05(火) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(151)「いのち、輝いて」[解][字]


穏やかな 至福の時間でした>
おいしい?

おいしい。
♪♪~(レコード)
もうすぐ夏も終わるね。ほだな。
セミの声は いつまでかなあ。
う~ん。
(セミの鳴き声)
輝いとる…。
♪♪~
うん…。
私 今まで ず~っと
走り続けとったんだもんねえ…。
無我夢中で。
うん。
こうやって
立ち止まって見てみると→
周りのもんは みんな 輝いとる。
ほうだな。
人生に 無駄な時間なんて


ないんだよね。
♪♪~
そうだよ。 焦らず ゆっくり今を楽しめばいい。
お前が 何もせんでも→
子どもはちいとずつ 育っとるんだから。
うん…。 ほだね。
元気になろうな。
♪♪~
桜子。 お客さんだよ。
あ… 勇ちゃん! 来てくれたの。
(勇太郎)思ったより元気そうじゃんか。 安心したよ。
今 お茶 持ってくるな。
あ~ お構いなく。
勇ちゃん 大学の方は どう?
東京帝国大学から 帝国が取れてただの東京大学になったんだ。
何だか おもしが
取れたような感じだよ。
助手の仕事は? 忙しいかん?
実験 実験でずっと泊まり込みだよ。
見せたいものがあるんだ。
うん?
ああ 冬吾さん達の展覧会の記事。
(勇太郎)銀座で大盛況だったんだ。
特に 冬吾さんの評判は
大したもんだよ!
「杉 冬吾の作品は→
斬新にして卓抜な筆致がますます勢いを増し→
時代の寵児たる光芒を
放っている。→
一方 花岡八州治は…」。

八州治さんも褒められとるね。
そうなんだ。 八州治さん
意気揚々としとったよ。
見たいなあ みんなの絵。
年末に 岡崎にも来るってさ。展覧会。
本当かん!? 岡崎にも来るのかん?
ああ。 「好評だったから後援会の人と話し合って→
岡崎でも やる事にした」って
笛姉ちゃん 言っとった。
私 絶対行く! 「体調が よければ
たまには 外に出ていい」って→
お医者さんにも 言われとるし。
ほうか。 楽しみだな。
うん!
(小林)う~ん。 影が 前よりもちいと 大きくなっとるねえ…。
どうしてですか?
ずっと 気を付けて養生しとったのに。
やはり 妊娠しとるからかなあ。→
前の先生にも言われたと思うが…→
奥さんの体のためには→
子どもの事 まあ一遍考え直した方がいいかもしれんね。
そろそろ
引き返せん時期に来とるよ。
♪♪~
先生 何だって?よくなってたって?
うん。 帰ろうか。
うん…。
♪♪~
達彦さん。
駄目じゃんか。

ちゃんと寝とらんと!
お便所に行っとっただけだよ。
とにかく 寝てろ。
これ。 赤ちゃんの おくるみ。
出来上がってから見せようと 思っとったのにな。
桜子…。
子どもの事だけど…→
考え直せんか?
え…?
先生に 言われたんだ。
「このままの状態が続くようだと危ない。→
お前の体のためにも→
子どもの事は もう一度考え直した方がいい」って。
達彦さん…。
俺は… お前の体が大事だ。ほいだから…。
そんな事できんよ!
♪♪~
そんな事 二度と言わんで。
♪♪~
この子は 生きとるんだよ。