(ナレーション)「セブンルール」今回の主人公は…。
鹿児島本土からフェリーで
およそ4時間。
(青木)屋久島。
(YOU)うわ~。
世界自然遺産の島 屋久島。
樹齢数千年の屋久杉と→
苔むす森で知られる この島で…。
全校生徒 およそ230人。
島唯一の県立高校の→
演劇部顧問を務めるのが彼女だ。
それまで18年間 数々の高校で
演劇部の指導にあたったのち→
5年前
屋久島への赴任が決まった。
夫と3人の子どもたちを
鹿児島本土に残し→
現在は
島で1人暮らしをしている。
(青木)へえ~。
彼女の赴任当時→
演劇部は廃部寸前だったという。
(上田)
ドラマやな~。
部員を集め 自ら脚本を書き演出も担当。
そうして
赴任3年目に書き上げた→
屋久島の自然を→
国の伐採事業から守ろうとした人々の物語…
…で 廃部寸前だった演劇部を
全国2位にまで導いた。
(長濱)すご~い。
…ですよね。
ファイト!
(一同)オ~!
廃部寸前だった
屋久島の演劇部を率いて→
全国大会の舞台を目指す。
屋久島高校 演劇部顧問上田美和の7つのルールとは?
「セブンルール」 始まります。
(本谷)懐かしい。ははっ 懐かしい。
(青木)演劇部。
うん キュンってなる。
なんか あの
大会に出場するために→
あの頑張ってた感じとか。
へえ~。
(本谷)弱小演劇部だったから。
部員1人から じゃあ→
部員 集めましょうって なんか
もう ちょっとドキドキする。
(本谷)ドラマ化ですよ。
(尾崎)ねえ ドラマ→
映画とかになるような。
(青木)ねえ。
放課後…。
(一同)え お あ お…。
ああ これやるんだ。
全国大会出場を目指す演劇部。
そのためには まず→
2週間後の県大会を通過しなければならない。
(本谷)これ 熱血指導だな。
県大会で披露する舞台のタイトルは→
「樹立つ」。
身の回りのことが何もできない弟 いつきと→
対照的に万能な兄 かずき。
親は 出稼ぎのため 島にはおらず2人は 祖父と暮らしている。
あるとき 祖父が倒れ
本土の病院へ。
さらに 頼れる兄も
間もなく進学のため→
島を出ることに。
1人になってしまう弟と→
その周囲を描いた家族の物語だ。
≪めっちゃ超えましたね。
≪おお~。
高校演劇の制限時間は 1時間。
1秒でも超えると
失格となるため→
脚本を削る作業に取りかかる。
…ですよね。
そんな彼女が描く物語には
ある共通点が…。
本土と全然違う
高校生活を送っていますから→
本土の高校のことを
演じてもですね→
もう想像の域を超えないというか。
今作 「樹立つ」で描かれる→
親と離れ
島で暮らす子どもたちや→
進学 就職で
若者が島を出ていく現象は→
全て 屋久島の現実だという。
高校演劇では 照明や音響も生徒が担当するのだが→
屋久島高校には
機材がないため→
音響は
ラジカセやスマホを使い→
照明は 口頭での指示で