2021/01/06(水) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(152)「いのち、輝いて」[解][字]


そんなにしてもらって。
いいんだよ。 俺が お前のそばに

おりたいんだから。
うん?
思い出しちゃった。
受験のために 2人で
東京に出ていった 最初の晩。
あ~ あん時な。
同じ部屋に泊まったんだったな。
部屋の真ん中
風呂敷で仕切ってね。
「こっち のぞかんで!」って→
えらい けんまくでお前に怒られた。
懐かしいね。
うん。
♪♪~
<それから 桜子は 目に見えて活力を取り戻しました>
<そして 10月。→
妊娠の安定期を迎えた桜子は→
有森家への一時帰宅を


認められました>
桜ちゃん お帰り!
お帰り!
まあまあまあ 元気そうじゃない!
ただいま。
今日は お世話になります。
おいしい。 やっぱり おいしいね。笛姉ちゃんの漬物は。
どんどん食べりん。
(勇太郎)本当に 姉ちゃん元気そうだな。 病人には見えんよ。
おなかが ちいとずつ
大きくなってくるでしょう。
そうするとね 負けやへんって
気持ちになるんだ。
私も頑張らなきゃって。
元気すぎて 困るくらいです。
(笑い声)
ねえ 杏姉ちゃん。おなかに触ってくれる?
ええ?
杏姉ちゃんに触ってもらったら→
元気な赤ちゃんが
生まれてくるような気がするで。
分かった。
桜ちゃんの赤ちゃん杏姉ちゃんですよ。
早く出ておいで。
笛姉ちゃんですよ。
うるさい伯母さんが
いっぱい おるけど→
怖がらんで出といんでよ。
何よ 叔母さん「怖がらんで」って!
(浩樹)おっ こら!

こっち来ちゃ駄目だぞ。
ごめんね。 おねえちゃんの
そばには 寄らんでね。
病気が うつるかもしれんから。
(亨)桜ちゃん 病気なの?
病院に入って
頑張って 治しとるとこ。
病気が治ったら
一緒に遊ばまいね。
(笛子)2階におるように
言い聞かせてあるんだけど→
桜ちゃんの声 聞いたら
やっぱり 気になるんだね。
ごめんね。 気ぃ遣わせて。
私 ホントは 病院で寝とった方がみんなに 迷惑かからんね。
何 言っとる! みんな あんたに
会うの 楽しみにしとったんだよ。
(磯)ほうだよ!
そうよ 桜ちゃん。
うん。
冬吾さん。 東京で展覧会 大盛況なんだってね。
(冬吾)俺は 戦争中
明日の命も分がらねえ中で→
必死に
絵に向かい合ってた時の方が→
今より いい絵が
描けてた気がするんだな。
近頃は 人に言われるまんま
描いて描きまぐって→
絞っても水の出ねえ雑巾に

なっちまった気分だよ。
弱気にならんで 冬吾さん。
冬吾さんは 大丈夫だよ。
冬吾さんは
大きな海みたいな人だもん。
待っとれば
また 潮が満ちるみたいに→
何かが あふれてきて
描きたくなるよ。
んだべがな…。
(加寿子 幸)♪♪「うさぎ追いし かの山」
子ども達だ。
♪♪「かの川」
(冬吾)桜ちゃんに
聴かせたいんだな。
♪♪「いまも めぐりて
忘れがたき 故郷」
♪♪~
<桜子は 今 家族にそして 音楽に包まれる喜びを→
改めて 感じていました>