2021/01/09(土) 23:00〜00:00 ETV特集 選「親のとなりが自分の居場所〜小堀先生と親子の日々〜」[字]


そこも 事務なんですよ。
最終的にはね

そっから いろいろ 渡ってって→
経理もやったし 工場も行ったし
最後は羽田。 売り場。 それが終わりです。
どうして そう たくさん
お仕事 変わられたんですか?
う~ん 1個は…。
まあ 簡単に言っちゃうと やっぱり…まあ 若かったってのもあるんですけど→
いや~ ちょっと 望みが違うかな~
っていうのもあってね。
じゃあ 次のとこ行けば
何とかなるかっていったら→
まあ 人生
そんな甘いもんじゃないですよね。
サラリーマン 向いてねえのかなとか
思ってた時期も。
まあ わがままですよね。 個人のね。
こらえ性がないっていうかね。
でも まあね


繰り返すようだけど…。
ほんと 生き返りましたね。
そんなことないです。いやいや いやいや。
いやいやいや そんな…。
いや もう全然です。
それじゃあね。
ありがとうございました。
何かあったら連絡して下さい。
分かりました。 ありがとうございました。
今 日本では
職に就くことなく親のもとで暮らし→
社会から孤立したまま
50代以上となる人が増えています。
小堀先生が担当する家でも→
およそ1割が 介護する子供は無職で→
親の年金しか収入がありません。
小堀先生が勤める…
病院の訪問診療チーム。
医師6名と看護師2名で地域に住む168人の健康を支えています。
小堀先生は 明治の文豪 森 [外:5C8022286D3BC941C12E9BBC475255DD]外の孫。
東大病院の外科医として年間300件以上の手術を手がけました。
しかし 定年後は
今まで経験したことのない→
在宅医療の世界に飛び込みます。
どういう点が?どういう点がって…
いってらっしゃい。
いってらっしゃい。
小堀先生が向かったのは→
昭和の本に埋もれて暮らしていたあの親子の家です。
訪問診療を始めて1年→

父親の病状には大きな変化がありました。
だけど あの…
お会いになれば分かるけど…
2万冊あった本は
すっかり片づけられていました。
こんにちは。 お久しぶりです。
あの ほら 取材に来た→
NHKの下村さん覚えてる?
こんにちは。 どうも お久しぶりです。よく戻ってらっしゃいました。 ねえ。
父の經さんは 肺炎を患い
3か月 入院して 帰ってきたばかりです。
肺炎は全く治ったね。
ありました。 隠れてた。
仏壇があったの知らなかったよ。
隠れてて見えなかった。
何だって?
「私 記憶あります」。記憶がある?
經さんの妻 久子さんは 9年前に
自転車事故に遭い 突然 亡くなりました。
それからは 父と息子 2人の暮らしです。
息子がいないの気がついてる?
ははははっ そうか。
この時 息子は 父の病状悪化に動揺し精神科に入院していました。
先生は 息子さん ここに帰ってくると→
やっぱり おやじさんこの前と違うからね→
いろいろ心配して
病状が悪くなると心配してるわけだよ。
病状悪化してもいいから
帰してって言うのかね。
言わないでしょうって何?

医者が言わないでしょうっての?
まあ 幸いね 大槻さん
この人が司令塔で全部やるからね。
經さんを 担当する
ケアマネージャーです。
これから 親子2人を見守ります。
元気な お父さんだからね。
なるほど。
いろいろ考えて また相談しましょう。息子をどうするかとかね。
分かんないからね これは。
はい。
じゃあ。
こうだっけ? こう?
また連絡します。
ありがとうございました。
じゃあ また連絡して下さい。
はい ありがとうございました。
人生の締めくくりを迎えた
患者の望みを→
小堀先生は