2021/01/09(土) 23:00〜00:00 ETV特集 選「親のとなりが自分の居場所〜小堀先生と親子の日々〜」[字]
茂章さんは 父親との別れの準備をしているように見えました。
上あがるよ。
おかえりなさい。おかえりなさい。
あがりま~す。
よいしょ!
よいしょ。 はい じゃあ いいですか?
ごめんなさいね 失礼します。 よいしょ。
はい お疲れさまでした。
え?
うん。
10月半ば 急な知らせが入りました。
90代の母を介護していた政久さん。
長く続いた発熱で衰弱が進んでいた 母。
政久さんが見守る中での最期でした。
政久さんにとって母のとなりが居場所でした。
これからは 自分自身の老後を
一人で生きていかなければなりません。
小堀先生が 經さんと茂章さんの親子を
訪問するようになって→
2年余りの歳月が流れました。
こんにちは。こんにちは。
あ そう。
だって あれだよ え~と…。
何か つじつまの合う話なんだよ。
時々 息子に…
分かる?
分かる。
データは いいね。
あっ そうですか?うん。
じゃあ また来るからね。
はい。 どうも ご苦労さまでした。
今 下村さんから…
息子を褒めろって言うけど 僕は…
病気とか 何とかいうこととは
抜きにして。
だから この人は
あんまり褒めたくないんだ。
大したもんだと思ってるけど。
じゃあね またね。どうも 失礼します。
失礼しま~す。 どうも。
茂章さんは一人で胃ろうの準備を始めました。
父の病状におびえていた以前の姿は
もうありません。
夕飯?
うん。
♪♪~
長期的な願いっていうか 何て言うか。
♪♪~
♪♪~
2021/01/09(土) 23:00〜00:00
NHKEテレ1東京
ETV特集 選「親のとなりが自分の居場所〜小堀先生と親子の日々〜」[字]
在宅医・小堀〓一郎医師に導かれ、父の“看取り(みとり)”を担うことになった50代息子。職に就かず家にこもり続けた生活に起きた変化とは。二年以上に及ぶ親子の記録。
詳細情報
番組内容
在宅での終末医療を担う小堀〓一郎医師。訪問先の高齢患者には、仕事を持たず家にこもり続ける中高年の子供がいる場合が多い。そんな一人、若い頃仕事で挫折、その後精神的に不安定となった50代の男性。小堀医師に導かれ末期ガンの父の看護を始めると、少しずつ変化が。増えていく会話、豊かになっていく表情。小堀医師と患者親子の日々を二年以上にわたり取材。看取り(みとり)を担うことで子供が居場所を見つけていく姿を描く
出演者
【語り】柴田祐規子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸