2021/01/10(日) 04:30〜04:59 イッピン・選「大きな器が軽やかに変身!〜島根 石見焼(いわみやき)〜」[字]


線を入れたところもバラバラ。
ここで名人の手の動きを
ハイスピードカメラで見てみると…。
右手で溝を
かき始めると同時に→
左手で台を10分の1ずつ回転。

ヘラを上げるスピードも→
台を回すスピードも一定。
寸分たがわぬリズムがシャープさを生み出していたのです。
名人が試行錯誤を重ね
たどりついた 1.7ミリの溝。
これがゴマをすった時
溝に詰まらず→
食材をあえる時にも
最適だと割り出しました。
すり鉢作りは最終工程へ。
内側にもつけるんですか?ほんのすごく薄くですけど。
器の内側に釉薬を吹きつけます。
釉薬を施す事で焼くと表面が ガラス質に変化し→
シャープさがアップ。
鍵となるのは釉薬の濃度。
濃度の高い
ドロドロの釉薬をかけてしまうと→
せっかくの溝が埋まって
シャープさを失います。
濃度の低い
サラサラの釉薬を使う事で→
溝が薄くコーティングされ
シャープさが増すのです。
こちらが釉薬をかけたあと。


細かい溝がくっきりと残されています。
♪♪~
器の外側には→
焼くと青になる釉薬をかけてから
焼成します。
♪♪~
そして いよいよ窯だし。
いた。
思いどおりの出来でした。
職人の探求心と
繊細な技が生み出したイッピンです。
♪♪~
たとえ 作る物が変わっても→
もの作りにかける情熱は
変わらない。
石見焼の職人たちは 前を見つめ
腕を磨き続けます。
♪♪~
2021/01/10(日) 04:30〜04:59
NHK総合1・東京
イッピン・選「大きな器が軽やかに変身!〜島根 石見焼(いわみやき)〜」[字]

水がめなど大物陶器で有名な石見焼。今スタイリッシュでかわいい製品が続々誕生!カラフルですり心地抜群のすり鉢、くつろぎを演出するサイドテーブル作りの職人技に迫る!

詳細情報
番組内容
カリスマスタイリストが愛用中という陶器製のサイドテーブル。落ち着いた質感と独特のくびれたフォルムがオシャレといま話題に。これは島根の石見焼。古くから、水がめなど大物の産地として知られてきた。高温で焼き締めるため、とても丈夫。近年はその特長をいかし、デザイン性が高くて身近に使える製品が続々誕生。驚きの使い心地が評判のすり鉢や手のひらサイズの塩つぼなど、ヒット製品を生む職人技を、中山エミリがリサーチ!
出演者
【リポーター】中山エミリ,【語り】平野義和


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化