2021/01/10(日) 05:00〜06:00 こころの時代〜宗教・人生〜 選「心の置き去り ほっとかれへん」[字]


亡くなってるんです 最期。
看取られたんですね。
看取ったんです。
だから 最期 ちょっと渡したら
こう 飲んだっていうんですね。
飲んで それで自分の腕の中で
亡くなったんや って言うてはりました。
だから ほんとに 他人でもね→
そういう親子関係みたいなのが出来るんやなというのは→
僕らも驚きましたけどね。


おそらく それぞれ 地震がなければね出会わなかったかもしれないですよね。
地震がなければね
全然 出会わない人やと思いますよ。
それは ほんとに幸せやったと思いますよ。
震災がそういうふうなね 悲劇だけをもたらしただけではないですよね。
そういう いろんな

あったかい 人と人との関係がね→
あったかい場面も
作り出していったんやろうなと思います。
牧さんは その活動をずっと
こうやって続けてこられる中で→
信念を持った というふうに
本にも書いてらっしゃいます。
いっぱい施策 打ち出されましたけども
施策だけではね 人は救えない。
それだけでは人は救えない。
で やっぱし 人は人によってのみ救うことができるっていうのは→
僕は確信として
今 持つぐらいになりました。
もう それしか 人は人によってのみ
救うことが… 人は人なんだと。
人は人によってのみ救われる。
その思いのもと 牧さんたちは→
手紙を被災者に送る
「手紙支援」に取り組みました。
手紙っていうのも 人…
と僕は思ってるんですよ。
いつ行っても
パジャマ姿で 頭ボサボサで→
もう おっちゃん 何してんの?

っていうふうな人がいたんです。
それがね 変わったんですね。
手紙を 自分宛ての手紙…だから ポストをのぞいてもね→
いつも 電気代とかね
水道代の請求書しかあらへん。
ところが フッと見たら
自分宛て 名前は書いてないけども→
自分のポストの中に 赤い封筒に入った
手紙が入ってるんですよ。
あの時はね
抱きかかえて家に帰りはりました。
見せて! って言っても
見せてくれへんかった。
その人はコロッと変わりましたね。
もう パジャマ姿から→
ブレザーになったんです。
そうですか へえ~。
それから返事書かはって
文通がず~っと始まって。
四国の琴平高校の生徒たち
今も続いてますけれど。
何よりいいなと思うのは
文通が始まるということなんですよ→
一方通行じゃなくって。
例えば進学のことで悩んでるというのを→
親に相談しなくて
その人に相談するわけですよ。
ほんだら 神戸のおじいさんより君へ
というようなかたちで→
私はこう思う というふうにして

返答を返すわけですよ。
結婚しましたとか 卒業しましたとか→
子ども生まれましたとかいうのが来るわけですよ。
このおじいさんにとってみたら
自分に役割があったわけです。
だから そこが大きい。 だから
手紙っていうのは そこが大きいんですね。
牧さんは 2011年から→
東日本大震災で被災した人たちへの支援も始めました。
神戸での活動と同じく
高齢者の訪問活動をしています。
早かった?
あら おはようございます。
あら まあ。
おはよう。
あら おはようございます。
また 災害復興住宅では高齢者が孤立しがちなことなど→
阪神淡路大震災での経験を→
被災地のNPOや自治会などに伝える活動も行っています。
東日本の時はね→
テレビで もう 津波の映像とかいっぱい出たじゃないですか。
「よろず」のメンバーが
もう浮き足だってしまって。
で 行こう! というふうになって
行ったんが4月の15日ぐらい…。
やっぱり レンタカー借りて行ったんです。
その時に 神戸の…条件を2つ出してね 僕は。
それは 継続やでということが一つですね。
神戸は続ける。継続。
神戸を続けるのは もちろんだけども→