2021/01/11(月) 00:55〜01:25 NNNドキュメント「クラスターからの教訓 医療と介護の同時崩壊」[解][字]


同時崩壊が起こっていた>
<末期がんなどの
終末期医療を専門とする…>
<去年11月→

210人を超える大規模クラスターが発生した>
<発生当時は
病院全体がレッドゾーン>
<全ての階に
感染者がいる状態だった>
<そこで→


10人の患者を転院させ→
4階と7階に→
陰性や治った人を収容する…>
<医療スタッフの負担を
軽減するよう区分けした>
<だが…>
<そう語るのは→
国の医療チームとして
現地に派遣された→
近藤医師だ>
(近藤医師)我々が入った時ですね…。
<旭川市には
北海道北部の医療を担う→
5つの基幹病院がある>
<春からおよそ160床の→
コロナ専用の病床を
確保していた>
<旭川赤十字病院は→
吉田病院の患者をすぐに受け入れた>

職員) この先が当院の…。
<だが
 受け入れたのは→
ほとんどが
寝たきりの患者だった>
<介護士がいない中→
多い時には看護師が5人掛かりで→
介護に当たらなければ
ならなかった>


牧野院長)…ということになります。
<さらに
患者を受け入れた→
旭川医療センターでも…>
(看護師) 失礼します。
<本来
 介護士が行うはずの仕事は→
全て
 看護師に委ねられた>
<看護師が
切実な心境を語ってくれた>

高木看護師) 全て…。
<病院や介護施設で発生した→
医療と介護の同時崩壊>
<最期の砦となったのが…>
<去年 12月9日>
<全国で初めて
自衛隊の看護官などが→
旭川市に派遣された>
<早い段階での情報共有や他の病院との連携>
<アカシアハイツの教訓は
生かされたものの→
新型コロナの猛威は
想定を超えていたという>
その後…

<看護と介護の二重の負担>
<それが医療現場を崩壊させていた>


泣き声)
<先月21日>
<元気に生まれた女の子>
<病院でクラスターが発生し→
2度の転院を余儀なくされた→
あの母親が
 無事 出産した>
<クリスマスを→
家族そろって過ごすことができた>
<しかし
 母親は精神的な負担が掛かっていたのか→
年末に体調を崩し
 入院した>
<父親は
 感染対策のため見舞いに行けず→
一人で
 娘の世話をする毎日>

アラーム)
<札幌と旭川で起きた
医療と介護の同時崩壊は→
何を教訓に残したのか>
…だと考えられますんで。
<日本で
 新型コロナの感染が→
初めて確認されてから
間もなく1年>
<祈りは
 ただ→
感染の終息>