2021/01/11(月) 01:20〜01:50 JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス[字]


5分間 なんか知らないけど→
それぐらいのことを
してくれるんじゃないかという→
期待があって
頼みに行ったら→
まるで 払いのけるような
すごい調子で断ったっていうわけですよ→
あれだけ親しくして→

それから ノーベル賞もあれだけ協力してね→
三島氏の頼みは
聞かなかったんでしょ→
で それで
怒っちゃったんですよ 彼はね
<ただ 田中さんは
ノーベル賞の推薦文を書いたことにも>
<三島由紀夫の計画があったと
みています>
(田中)ノーベル賞の推薦文を
頼まれたときに
ちょうどそれがね


三島由紀夫の死に場所になるかもしれないって自分で
分かってたのかもしれないなって
私は思うんです→
彼も芸術家で
自分の生涯っていうものを→
非常に
劇的に見せたいっていう欲望が→
もちろん あったでしょうから→
それを どこにする誰にする→
何かきっかけがあったら
それのときにすれば→
すごく華やかに
なるわけじゃないですか→
だから そういう
下心というとあれだけど→
そういう気持ちは
あったんじゃないかなって→
私は思うんですけどね
<田中さんは三島由紀夫文学の>
<何に魅せられたのでしょうか>
やっぱり 人のために愛するっていうことは
まあ 命をかけることだって
いうようなことかな
(田中)とことんまで
それを追求したら→
結局 自分を自己犠牲によってまで相手を救おうとする→
あるいはそれが 自己犠牲をすることが→
相手の救いになる
っていうような→
そういう世界を

愛していたっていうかな→
そういう人じゃないですかね→
自分を非常に愛してる人だけど→
その自分を どうしていいか
分からないっていうのかな→
だから それを探し歩いて
やっと到達する→
様々な事件とか 人間とか→
そういうものを 賛美する
そういう文学なんじゃ
ないでしょうかね
人間の本当の姿っていうのは
もし そのまんま直視したらすごいもんだなと思うんですよ
人間の真相ってものが
あると思うんですよ
それはね なかなか
普段出てこないわけですよね
それはね 芸術を通して
我々も出そうと考えてるんですけれども
≪ご自分をお好きですか?
嫌いじゃありませんね
それはね 少年時代の自己嫌悪が
非常に強かった
だけど
自己嫌悪っていうのは
非常に非生産的な感情だと思って
よしちゃったんですよ
それから 好きになりました
2021/01/11(月) 01:20〜01:50
TBS1
JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス[字]

「三島由紀夫に魅せられた人たち」▽深夜若者ゾーンに問うちょっとアナクロな直球勝負の報道番組

詳細情報
番組内容
1970年11月25日の衝撃的な自決から没後50年を迎えた三島由紀夫。今でも、三島に魅せられ続ける人たちが数多くいる。彼らはなぜ、そして何に惹きつけられているのか。その思いに迫る。

元「楯の会」会員・篠原裕が、50年経った今だからこそ分かったこと。

三島由紀夫に5回インタビューしたラジオ東京1期生・新井和子が、直接話し、共感した三島の姿とは?

番組内容2
私財を投じて三島にまつわる数々の貴重な品々を蒐集している医師・犬塚潔は、何を追い求めているのか。

そして、三島由紀夫が唯一認めた評論家・田中美代子が、三島由紀夫と川端康成のノーベル賞にまつわる微妙な師弟関係の秘話を、今だからこそ明らかにする。