何をやっても理解を得られず八方ふさがりの私たち。
（ＳＨＥＬＬＹ）どうするんだろう？
打つ手がない中 始めたのが 地域の…
（ＳＨＥＬＬＹ）すばらしい！
こういうことなんですよね きっと。
仕事と同時にですよね。
掃除をするうちにあることに気付きました。
（ＳＨＥＬＬＹ）あっ！ 昔は多かったですね。
この地域は雑木林が多く そこに大量のゴミが捨てられていたのです。
私たちは こうした
不法投棄のゴミの撤去も始めました。
大丈夫？ 気をつけてね。→
あっ これはあっちのトラックにお願いします。
ゴミを捨てたのは私たちじゃないのに…。
悔しい思いをしましたがそれでも撤去作業を続けました。
何度も雑木林の中に分け入るうちに
ふと あることに興味を持ったのです。
産廃処理場が増える前
この辺りは…
調べてみると…
この辺りは かつて農民たちが やせた土地を開墾し→
木々を植えて つくり上げた
里山でした。
その美しい風景が
代々 守り継がれてきたのです。
私は 地元の方々の怒りの原点が
分かったような気がしました。
そして 一つの決意をしたのです。
たとえ何年かかっても自分たちの手で里山の姿を取り戻そう。
ゴミの撤去に加えて
荒れた雑木林の手入れを始めました。
かつて この辺りに
咲いていたという→
ヤマユリを植える活動も
始めました。
信じられないことが
起きました。
私たちの活動に
地元の方々が参加し始めたのです。
信頼 勝ち取るまで 時間かかりますね。
時間かかりますね。
ずっと認められなかった→
リサイクルプラントの建設許可が下りるか→
その最終審議が
行われました。
果たして 結果は…。
審議会 通りました。
よかった！
（ＳＨＥＬＬＹ）お父さん うれしそう。誇らしいでしょうね。
その２年後
かつて焼却炉が建っていた場所に…
私は思い切って ある人たちを
このプラントに招待しました。
こちらの窓から
中の作業の様子が見られます。
あら…。
会社の立ち退きを求めていた…
リサイクルすることで
ゴミでなく 資源になります。
（女性）ああ そうなんですか。
（ＳＨＥＬＬＹ）そうか 初めて中見るんだ。
こんにちは。
こんにちは。 お仕事 大変ですね。
こんにちは。
（住民たち）こんにちは。
その後 私たちと地元の方々は→
一致団結して里山の復活に取り組みました。
（ＳＨＥＬＬＹ）何？ あのカラフルな…。
産廃処理場のすぐ隣には→
子どもたちが安心して遊べる
憩いの場ができました。
そこには かつて この地域の象徴だった
ヤマユリの花が咲き乱れます。
そして…。
（ＳＨＥＬＬＹ）えっ ホタル!? ウソ！いやもう絶対 水がきれいな証拠ですよね。
じゃなきゃ ホタルって いないからね。
（ＳＨＥＬＬＹ）ですよね。
かつての「産廃銀座」にともった
希望の光です。
（拍手）
すごい逆転劇！ すばらしい！
大きな努力のたくさんの積み重ねで→
やっと 何年もかかって伝わったっていうのが→
もう ほんとに これを引っ張った社長は
すごいなって思いますね。
どうですか？ そういうふうに
おっしゃられてますけど。
ほんとに 思いって見えないんだな
って思ったんですよね。
伝わらないわけですよ 言葉で。 だから
やっぱり それを行動で示すために→
見てもらう 可視化する。 私たちの
思いや行動を可視化することによって→
それを直接的に見て頂くと
理解がされるんじゃないかなって。→
信頼を得るには
行動で示すしかないという。
すごいですよ。 ほんとに
信頼ってものが逆転する上で→
どれだけの時間とお金と情熱がかかるのか