2021/01/12(火) 23:45〜00:30 ブラタモリ「城崎・豊岡〜“影の主役”は玄武岩?〜」[解][字][再]
逆になる。
逆になって 「いや 俺らの子供の頃は
あっちが南極だったんだよ」とか。
(松原)確かに。
「今 北極だよ」って。
困っちゃいますね。
「北向きの 日当たりのいい家 一戸建1億2,000万」とかいうものになるよね。
そうですね。
住宅の宣伝文句も変わりますね。
宣伝も変わりますよね。
この地磁気の逆転現象 実は→
今や地学の常識になっている
あの理論を→
証明することにも
つながっていくんです。
うん?
あの理論?
(松原)あっ そうですね。
「プレートテクトニクス」。
タモさん 大正解!
「プレートテクトニクス」とは→
地球の表面を覆う複数のプレートが
動いている という理論のこと。
(松原)そのとおりです。
プレートは もとはマグマが海嶺から噴出して→
冷え固まってできたもの。
玄武洞の玄武岩と同じように地磁気を記録しています。
プレートが動いていることが
まだ分からなかった頃→
海底に記録された地磁気が
逆転を繰り返していることは→
大きな謎でした。
じゃあ これ なんで こんなことができたのかなってことなんですけども。→
マグマが下から上がってきて
溶岩が噴き出します。→
そうすると その時の
北と南 NとSを 岩石が記録します。
また 火山活動で
マグマが下から上がってきます。→
今度は 地球の磁気が逆転していたので→
逆方向を記録します。→
また マグマが上がってくると 一旦…
(松原)こんなふうに…
…ことが どうも分かってきたと。
うんうん。
海嶺から出てきたマグマが冷え固まり
プレートとなって動いている。
このことが 松山先生が唱えた
地磁気の逆転現象の理論によって→
証明されたんです。
ここまでくるわけですね玄武洞の玄武岩は。はい。
(松原)そうなんです。
かなり難しいお話でしたけれども…
ああ よく分かりました。
はい ありがとうございます。
それでは これにて
「ブラタモリ」地学講座を終わりにします。
気をつけ 礼。
(3人)ありがとうございました。
玄武岩は 地学の分野でも
欠かすことのできない→
「影の主役」だったんですねぇ。
続いて 車で およそ20分。
豊岡の中心地へ移動してきたタモリさん。
ここでは 日々の暮らしをカゲで支える玄武岩を見ることができるんです。
(松原)なので…
といっても 見えませんが。
はい。 またしても見えないんですが。
実はですね こちらのおうちで玄武岩が利用されているので→
見せて頂こうと思います。
こんにちは 尾田さん。≪はい。
お邪魔します。
こんにちは。
ふだんから使われてる 玄武洞の玄武岩を
見せて頂きたいと思うので→
ちょっと後ろに行ってもよろしいですか?
(尾田)あ どうぞ。 それでは…。
お店の裏手に回ってみましょう!
フフフフ…。えっ 何が見えますか?
(松原)正解です。 漬物石です。
これは使いやすいな。え~!
こうなってるから
平らだしね 切り口が。
玄武洞の玄武岩の 身近な使い方。
実は漬物石だったんです。
そう そう そう。 ちょうどいいんだ。
大きさも ちょうどよくて。うん。
玄武岩 使ってるの
見たことないですもん。
(笑い声)
俺もないけどね。
玄武漬け!
(笑い声)
あ…。
(尾田)すみません 汚い所から。
(松原)ふだんから こんなふうに?
秋からね…
(尾田)ずっと 50年 60年 70年と
使ってる石ですね。へえ~。
これ どこの家庭でも普通に使ってる?