2021/01/12(火) 23:45〜00:30 ブラタモリ「城崎・豊岡〜“影の主役”は玄武岩?〜」[解][字][再]
しかし豊岡には 田んぼの周りにたくさんの山と谷があったため→
安定した縄張りを確保できました。
だから コウノトリが数多く住むことができたんです。
そして 数多くいたからこそ→
豊岡は コウノトリの郷になったんです。
さて 今日のテーマは何だったか
思い出して下さい。
「“影の主役”は玄武岩?」。
あ そうですか。 え?
ちょっと分かんないですね。
(松原)まだ分からないですよね。
コウノトリがたくさん住むに適した→
山あいに広大な田んぼが広がる地形。
これができたことに
玄武岩が大きく関係しているんです。
ということで 車で およそ1時間。
豊岡の町全体を見下ろせる場所にやって来ました。
かなり山道 上ってきましたね。
(松原)そうですね。 車酔い 大丈夫でしたか?
いやぁ 怖かった。
(笑い声)
かなり高いですよね ここ。
そうですね。
お~ よく見えるな これ。
はい。
これは…。
はあ~。
あれが市街地ですか?
(松原)そうです。 はい。→
まず この地形の特徴 パッと見て…
(松原)形というか…。
そうですね
こっちが下流で海に行きます。
見えます。
(松原)ええ あれ日本海です。 下流側。
(松原)そのとおりですね。
ええ。
確かに 平地は
下流に広がることが多いですが→
ここでは上流に広がっています。
一体 なぜなんでしょう?
(松原)この地形をつくったのは
なんでなのかな というのをちょっと…。
(笑い声)
なんでというと…。
下流で
河口近くが狭くなるということは…。
(松原)そのとおりです。 で…。
そうなると その…
(松原)
そのとおりです。 そのとおりです。→
地形がキュッと細くなってる所。
あっ 玄武洞!
あそこ。
(松原)あそこ 玄武洞なんですよ。
へえ~。
川の上流は 侵食を受けやすい堆積岩や風化した花こう岩。
一方 下流には
硬い玄武岩が立ちはだかります。
そのため 侵食が進まず→
内陸が開けた地形になりました。
更に 田んぼに適した
平らな土地になったのには→
もう一つ 理由があるんです。
(松原)お~ おっ おっ。
(松原)そうなんですよ。
(松原)そのとおりなんです。 正解です。→
ほんとに 田んぼがある真っ平らな所が
全部 海だと思って…。
(松原)はい そうなんですよ。
そう! かつて豊岡は全体が海だったんです。
およそ2万年前
硬い玄武岩があることで→
豊岡は 出口が狭い地形でした。
そして 6,000年前 海面が上がり大きな入り江になります。
山から土砂が流れ込みますが
出口が狭いため 入り江の底にたまり→
外へと流れていくことができず→
現在の平らな地形になったんです。
海の時代に 土砂が
どんどん どんどん入り込んで→
海底にたまるんで平らになるんだね。
(松原)そうですね。
それが引いていったから 平らな…。
(松原)ええ。ほとんど 真っ平ら。
水田に適している。 コウノトリも喜ぶ。
玄武岩がつくった。 なるほどね。
はぁ~ ここでも玄武岩ですか。
ここか。 ここに来るのか。
壮大な物語だったな これは。
(笑い声)
全く つながりは
初めは分からなかったですね。
なんで玄武岩がコウノトリのために
あったかっていうのは。
(松原)そうですね。
ほんと そうですね。
「城崎・豊岡 “影の主役”は玄武岩?」
ってのが…。
まあ 少しずつ分かりながら→