2021/01/13(水) 12:00〜12:25 100分de名著 マルクス“資本論”(2)「なぜ過労死はなくならないのか」[解][字]


労働者は 自分の労働力を誰に売るかあくまで自発的に決めることができます。
もう一つは 生産手段からの自由。
ここでの自由は 「無い」という意味です。
生きていくために必要なものを生産する
手だてを持っていないということです。
生きていくためには 労働力を売り

賃金を得なければならないのです。
仕事を失ったら
生きていけないという恐怖。
自分で 自発的に選んだという自負。
職責を全うしなければいけないという責任感。
労働者を 過酷な労働へ縛りつけるのは
2つの自由だったのです。
うわ~… これは突き刺さる話。
すごく分かりますよね。
で すごく よく分かります。
「好きで選んだんだろ」っていう。
資本主義のもとでだけ やっぱり
これだけ 人間は働くようになる。
でも 何で こんなに働くかっていうと→
今日 最初に見たように 資本というのをどんどんどんどん 増やしていく。
それに 一番 都合がいい
働かせ方というのが→
今 この社会では蔓延してしまってる。
しかも 人間を犠牲にするような形で。
でね これ どうすればいいんですか?
いや ほんと そうなんですよね。で マルクスは…。
絶望的で。
どう書いているか見てみましょうか。
まあ 要するに…


例えば 労働組合とかの 一般的な要求のイメージって 「賃金 上げろ」ですよね。
賃金 上がると 確かに
資本家に搾取される割合は減りますよね。
自分がもらえる量が増える
労働者がもらえる量が増えるので。
ところが 「いっぱい お金をもらったから
もっと働こう」とか→
「もっと やる気を出して 企業のために
じゃあ頑張らなきゃ」とか→
実は その賃上げというのは
企業にとっても→
ある意味 都合がいいかもしれない。
更に言うと 私たちって こうず~っと 携帯 いじっていて→
暇があれば Facebookであるとか
いろんな Googleで検索したりとかって→
これ 我々 無料のサービスだと思って→
便利だなぁって思ってるかもしれないけれど→
当然 世の中 この資本主義なんて
タダなものなんて ないわけで→
むしろ我々は 企業にとって
すごい役立つデータを→
常に生み出してるわけですよね。
自分たちが どんなものを好きどんなものを かっこいいと思ってる。
そういうのを 写真に
自分たちから 喜んで 上げてですね→
それに お互いに
「いいね!」しあってですね→
もう 企業からしたら
もう マーケティングの分析の宝の山。
実は 我々って

企業のために ある種 働いている。
働かされてるんですね。
そう。
もう 常に働いてることさえ気がつかない。
楽しんでると思ってるんだけれど。
何か 僕が ちょっと思うのは
自分が全く苦痛じゃないこと→
普通に 楽しく SNSに参加してること
SNS 参加してるじゃないですか。
そうすると
ビッグデータを持った企業は→
この人たちは こういうものを買う
というのを選んで→
オススメを出してくるじゃないですか
僕に。
でいて 僕は
いいもの 紹介してもらったっていって→
まんまと買うじゃないですか。
で この これは いいこと? 悪いこと?
悪いです。 だってもう気がつかないうちに
僕らは何が好きかとか 全部分析されて→
その 生活の領域に
どんどんどんどん 商品が入ってきて→
私たちは ますます
その 貨幣が欲しくなって→
もっともっと働かなきゃいけない。
なるほど。
もっと お金が欲しい。
その欲の刺激みたいなものが…。無限に続く。
なるほど。

自分の労働を止めさせないところか。
そこに無限… うわ~ なるほどね。
あれも欲しい これも欲しいじゃあ もっと稼がなきゃって。
自然も荒らしてるわけですよね きっと。
まあ そういうことか。
その犠牲になるのは
結局 自然なわけですよね。
何か その 資本という 欲という
とてつもない劇薬を→
知らない間に入れられてる感じは