2021/01/13(水) 22:00〜22:45 又吉直樹のヘウレーカ!「なぜボクは酔っ払いたくなるのか?」[解][字]
あります あります。
たき火が目にしみるのは
木を焼いてというか→
不完全燃焼させたときに メチルアルコールとか
フェノールとか クレゾールとか→
ホルムアルデヒドとか
そういう気体が出てきて→
それが目に刺激を与えて しみるんですね。
つまり 毒なんですよ。
燻製を作るっていうのは
まさに殺菌してるんですよ。
ホルムアルデヒドの薄い溶液
ホルマリンといいますけれども→
ホルマリンって いろんなものを
生物の標本だとか 保存するために→
防腐剤として使うわけですよね。
それは 要するに 細菌にとって毒だからですよね。
消毒になるわけですよ。
こういう ねらいなんですね。
料理生物学では 焼き肉をしながら
牛の胃の構造などを学んだり→
ラーメンを作りながら
タンパク質の変化を感じたりする。
これが 小倉流 化学の楽しみ方。
こんな授業なら 絶対にサボらないなあ。
今 何が起きてるのっていうことを
実際 体験することで→
知識の身体化 知識のからだ化とか
身体化って 僕は言うんですけども→
知識が 教科書の中とか 本の中から
あるいは 授業の中からの話じゃなくて→
自分の体験で 実感する。
っていうのを 面白さの中で伝えたいというふうに思って 始めたんですね。
僕の講義って 大体 こんなふうにですね
どんどん 話が脱線していって→
神経の話から 歴史の話だとか まあ
全然違うとこ 脱線しちゃうんですよ。
知識が 断片的な知識が こう つながって
こう リンクして 輪になるって。
科学の醍醐味の一つだと 僕は
思うんですけど そう思われません?
思います 本当に。
思いますし 何か 一つの研究が独立して→
深めていったら それこそ 他のこととか
異ジャンルと関わりながら 深めていくと。
あっ それでいけんねや そっちのやり方で
みたいなことが できていったりして→
より深まっていくから
いいんじゃないかなと思いますね。
いや めちゃくちゃ楽しいですよね。
ただ その もう もともと…
…っていうのが だいぶ遠い記憶になって。
確かに何の回やったか 全く忘れてました。
お酒です。
♪♪~
うわっ。
ん~。
こんにちは。
小倉先生と又吉くんがやって来たのは東京 芝。
♪♪~
ここに 23区で唯一の日本酒の醸造所があるんだ。
♪♪~
ビルのベランダで米を蒸し上から下に 材料を移動。
4階建てという特徴を生かして
日本酒造りをしている。
♪♪~
蒸した米を冷やして いよいよ仕込み。
(寺澤)ここ 寒いですよ。
大体10度から15度です。
日本酒造りに重要な温度管理。
ここに 22坪という狭さが有利に働く。
広~いとこで造ると
温度管理は むしろ しにくい?
(寺澤)そうなんです。 はい。
お酒の出来を左右する水にも東京らしい特徴がある。
東京の誇る…
う~ん 水道水でやってるんですか。はい。なんか意外ですね。
お米とか お酒とかって なんか
お水がおいしいとこで→
つくるっているイメージが
なんか あったんですけど。
東京の水は 高度浄水処理をされて→
不純物の少ないお酒に適した水なんだって!
ちょうど 京都の伏見の
酒どころのお水に よく似てます。
う~ん。 そうなんですね。
知らなかったですね。
意外に あの 意外に思われる方 多いです。
へぇ~!
杜氏の寺澤さんは 規模が小さいから→
さまざまな工夫を重ねた酒造りがしやすいと言う。
(寺澤)3週間目ぐらいですね。
ああ 生きてる生きてる。
♪♪~
う~ん。 う~ん。
生きてるんですか?
生きてる生きてる 生きてます。
お~ ほんまや。
日本酒は「生き物」。
ほら 発酵が進む音が聞こえませんか?