2021/01/14(木) 08:00〜09:55 羽鳥慎一モーニングショー[字]


科学的根拠に基づいて海外で承認されたものは
緊急事態的に
使用するべきである。
大隅先生です。
現状の問題点として日本でいい薬が開発されても
国内の治験数だけでは世界的には
承認されにくい。
では、どう解決するのか。
治験なども含めて国際的な協力体制を
構築するべきである
というものです。
4つ目の提言も
ワクチンに関連するものなので
こちらもご紹介します。
4つ目の提言。
今後、新たな感染症の
発生を考えて
ワクチンや治療薬などの
開発原理を生み出す生命科学
及び、その社会実装に不可欠な


産学連携の支援を
強化するべきであると。
大隅先生です。現状の問題点として。
コロナ関連の研究が
世界中で爆発的に
展開されている中で

創薬分野などにおいて
日本の発信力が
低下しているんじゃないか。
じゃあ、どう解決していくか
ということです。
対症療法的な研究費ではなくて
基礎研究への継続した支援が必要です。
本庶先生はこの問題については
国際的に立ち向かえる規模の
製薬企業を育てるべき
これも産学連携の仕組みを
改善するべきだということです。
大隅先生、このワクチン
そして
将来的な研究開発についての
提言ですけども
これについていかがでしょうか?
大隅≫コロナワクチンの
関連の論文って
世界的にはこの1年で
ものすごい数が出されていますが
もちろん、感染症対策
ということだけではなくて
コロナウイルスが

一体どうやって
感染するかということと
どうやって複製をしているかということで
生物学的にもとても大事な問題が
いくつも、この1年で
説かれてきているということが
あります。
そういう膨大な、今、集中して
全世界でそういう情報が
出されてきているっていうことに
関して
日本人がどれぐらい貢献してるか
ということから言うと
ちょっと心もとないと思って
そういうのが
新しい治療薬みたいなものの
開発に
つながっていくんだという認識を
もう少し持ってほしいなというのが
私の思いです。
羽鳥≫治験などに関してももっと国際協力的な体制
これが必要だということですね。
大隅≫それはもちろん絶対不可欠だと思います。
羽鳥≫本庶先生、このワクチン
緊急事態的に
こういう非常事態においては
使用すべきだという提言ですが。
本庶≫ワクチンはすでに
検証が進んでいますからね。
今出ているワクチンに関しては

やがて日本でも
承認、実地に移ると思いますが
実はワクチンだけで物事は解決しなくて
やはり治療薬がいるんですね。
これを完全に社会的にみんなが安心するためには。
いくつかの治療薬というのは
これまでも試みられています。
日本では患者数が少ないので
完全な意味の、いわゆるフェーズ3の治験というのは
なかなかできない。
だから外国でのデータも加味して日本でもある程度やってみて
それで承認するとか
そういう便法は
十分あるはずです。
日本人だけで何万人という数を取るということは
不可能ですからね。
こういう形でやると。
具体的に言うと
大村先生が開発された
イベルメクチンというのは