2021/01/14(木) 08:00〜09:55 羽鳥慎一モーニングショー[字]


それ以外に
専門医がいらっしゃらなくて
かつ専門の設備がないところでも
コロナ対応をしている。
一方でコロナ対応をしていない病院の中には
専門医もいて、専門の設備が
あるところもあって
そこが有効に
使われていないという
問題が残っているというか
現存しているんです。
ただ、例えば県知事でも
地域の中に国立病院があった場合は
口を出しづらい。
それから厚労省と文科省の
傘下の病院が
縦割りの状況が地域にあって
なかなか広域連携も
取りづらいと。
それを
なんとか克服しようとしたのが
長野県松本市の
松本モデルというものがあるそうで
それは市長が声を上げて
まず私立病院が
やはりコロナ対応に
集中的に当たるべきだと。
その決意を聞いたほかの病院の
それぞれの経営者たちが
立場とか



縦割りの壁を越えて集まって
それぞれが
うちはこれだけ受け付けましょう
うちはこれだけやりましょう。
じゃあ、ここで受け付けられた分ICUとか使えないので
その分は
私たちで引き受けましょうという
広域の医療連携が
今、取れている部分があるんだそうですね。
こういった考え方
これ、ハードルが高いようで
相当な打ち合わせが
必要だったみたいなんですが
この高いハードルを越えて
こういった連携がもっと広がるといいと
私は思ってるんですが先生方は
この考え方について
何か方策とか考えとか
もしあったらお伺いしたいんですが。
羽鳥≫大隅先生、いかがですか?
大隅≫これは医療だけの問題じゃなくて
色んなところに縦割り行政の
問題というのがあって
もちろん今の政府のスローガンの
1つでもありますけども
やっぱり具体的に
1つ1つそういう問題を
解決していかないといけないし
こういう非常事態みたいな時に
私、このコロナ禍で

実をいうとオンラインで会議っていうのを
非常に持ちやすくなってきたので
実をいうと意見交換の機会って
増えていて
色んな場で例えば30分集まって
議論をしましょう
というようなことが
非常に容易になってきているので
昔ほど100人どこかに集まってということではなくても
できるという
いい側面もあって
こういう時に
色んな人が色んな立場から
議論に参加していって
答えを見つけていくというのが
これから色んなところで
試されることで
それはこの事態のある意味では
非常にポジティブな部分だと
思って
みんなでそういうことを
考えながらやっていくことが
いいかなというふうに思っています。
羽鳥≫本庶先生
いかがでしょう。
本庶≫私は医療界の裏側の話も
十分知っていますから
端的に言うと
高木さんがおっしゃったような
話し合いをやるということは

非常に理想的です。
しかし、これは病院が
潰れるかどうかという話です。
現在、医療機関の多くが
経営的な破たんに近い。
なぜかというと
患者さんが来ないわけですね。
感染するのを恐れて
普通来ていた患者さんが来ない。
逆に言うと厚労省には