2021/01/14(木) 08:15〜09:55 あさイチ「みんなでシェア旅 宮崎」[字]
大谷≫細かくちぎって丁寧に貼り重ねていきます。
藤原≫見て分かるように手作業で
行われています。
見た感じだと、和紙を貼ると
きゅっとくっつくかのような感じですね。
大谷≫肌に吸い付くような
下に落ちない張り子紙という
手すき和紙を使っています。
藤原≫その和紙を型に全面貼っていくとこのようになります。
これはまだ中に型が
入っている状態なので
それを取らなければいけません。
大谷さん、どのようにして取るのか見せていただけますか?
大谷≫刃物を使って
切り裂いていきます。
そして型を抜いて。
藤原≫見た目がピーナツみたいになっている。千葉だけに。
温水≫たまねぎみたい。
<笑い声>
藤原≫まだ切り込みがあります
けれど。
大谷≫この裂け目も
それぞれ形が違って
一つ一つ違った形に
出来上がります。
藤原≫このあと修復作業など
いろいろな工程を経て
最後、色つけをします。
そして、このようなかわいらしい牛が出来上がるんです。
表面がちょっとボコボコしている
のが分かりますか?
それが緩さを表現している
ということだそうです。
その緩さというのは
かなり伝統あるものなんですよね。
大谷≫この地域の張り子の歴史は
新しくて
伝統にはまっておらず
新しい発想に
チャレンジしています。
藤原≫そのことばどおりこちらのすべてが型なんですが
日々、新しい型を生み出している
ということなんです。
新しい型ができれば
当然、種類も増えていきますよね。
それだけではなく
こちら、同じ牛なんですが
同じ牛の型でも色を変えるだけで
見た目も変わってくる。
そして、たくさんの種類が
生まれてくるということなんだそうです。
かわいらしいですよね、見た目が。
これが房総張子の特徴なんです。
こちらでは房総張子の
絵付け体験ができます。
僕も挑戦します。
このご紹介した牛の型を使って色をつけていきます。
中継のために、あらかじめ
色をつけているので
最後の仕上げをしますね。
何を描くかは秘密ですよ。出来上がってからのお楽しみ。
緑色をぴゅーっと入れました。
大吉≫ちょっと垂れてきているよ。
藤原≫でも失敗はないという
ぐらいの緩さでいいですもんね。
水分がちょっと多かったかな?
この上に黒を足していきます。ちょんちょん。
最後の目を
描かせていただきますね。
くるーっと。
大吉≫この子は?
藤原≫できました。
僕が作ったのはパンダです。
僕がパンダを好きということと
パンダのように、みんなから
愛されますようにという願いを
込めました。
パンダには、ささの葉を
持たせています。
ささの葉も商売繁盛という
願いがあるということです。
出来上がり、どうですか?
大谷≫崩れているところが
またかわいいですね。
藤原≫崩れていてもいいと。
大谷≫とてもいいですよ。
藤原≫描いていて楽しかったです。かわいいですよね。
これからの房総張子への思いを
教えていただけますか?
大谷≫身近な生活の願いや
祈りを込めて制作しています。
ぜひ、知ってもらえたら
うれしいです。
藤原≫きょうは
ありがとうございました。
以上、房総張子をご紹介しました。
大吉≫ありがとうございました。
ああいう緩いのが
いいというんですね。
近江≫私たすきかなと思って