(発酵の音)
すごい いい匂いですね。
そうですね。
水道水をね 東京都の
使ってるっていうので。
はい。 それだけでも なんか
飲んでみたくなりますよね。はい。
ああ 甘みのある匂いですね。
どんな味なの? 又吉くん。
うん おいしい。
ああ。
香りと味で こう
マッチしてる感じ しますね。
うんうんうん。
あ~あ 又吉くん そんなに飲んじゃうとまた二日酔いになっちゃうんじゃないの?
大丈夫?
でも 寒い日に キューッと一杯。たまらないですよね…。
ああ 僕は飲めないんですけどね。
♪♪~
先生 なぜ 酔っ払うのかっていう
メカニズム→
わかってないってことでしたけど。
最初に そういうフリだったのに→
すっかり忘れてしまいました。
もともと その話でしたよね。
…は わかっているんですか?
あの… 大体のところは わかってます。
なんですか それ。
これ アルコールだというふうにします。
アルコールって 体の中に入りますと
血液で肝臓に行って 肝臓で代謝されて…。
アセトアルデヒドという分子になります。
アルコールデヒトロゲナーゼっていう酵素が働いてアセトアルデヒドができます。
アルコールが分解されて アセトアルデヒドに→
アセトアルデヒドは 更に分解され 酢酸そして 炭酸ガスになって吐き出される。
これが アルコールの体内での分解。
これ スムーズに こう行ってくれればアルコールは体に残らず→
炭酸ガス 息になって
出て行ってくれるわけですが…。
このアセトアルデヒドが分解されて
酢酸にする。
酵素が人によって
活性が大きく違うんですね。
で 人によると これが 体の中に
長い時間 残って いろんな悪さをします。
交感神経系を刺激してっていうか
亢進させて いろんなことを起こします。
例えば 顔が真っ赤になるとか 逆に体表の
血管を縮めさせるから 青くなるとか→
交感神経ってのが活動するときには
闘争的な状態になるんで→
けんかっぱやくなるとか
文句を言いだすとか→
気持ち悪くなったり 吐き気を催したり
そういう 体の生理的な反応が→
一連の反応が起きてくる。 だから
アセトアルデヒドを分解する能力が速ければ→
すぐに酔いは消えるはずなんですけど。
村上さんは どうですか?二日酔いになりがちですか?
なります!
ああ そしたら あまりアルデヒドの分解酵素が→
強くないっていうことなんだと。
ところが 西洋人はですね大体 分解活性が強いんです。
僕らが学会へ行って 前日に
レセプションパーティーなんかあると→
しこたま 飲んじゃうわけですよ。
旅の なんて言うのかな 解放感もあって。
飲んじまうと 翌朝 朝9時から
会議始まるというのに 遅刻したり→
行くは行ったけど とても英語の
講演なんか聞いてられないっていう→
状態になるんですが 西洋人は
その参加者は→
そこで ガンガン
議論をしたりするわけですね。
彼らは議論ガンガン 僕ら 頭ガンガン
という状態になるんですけど→
その時にね 僕ら
すげえなあと思うんですよ。
こいつら根性入ってるなと思うんですけど
そうじゃないんですね。
単に アルデヒド分解酵素の活性が
違うってだけなんですね。なるほど。
飲んで アルデヒドが たまって
苦しくなったら どうします?
水飲む。 水飲んだり 寝たり。
迎え酒ってしたこと ありません?はい あります。
あれは 非常に体に毒なんですね。
迎え酒っていうのは 要するに そういう…
…っていうことをしてるわけですから
二日酔いが 三日酔い 四日酔いに→
なってしまうことになりかねないので。
この苦しみさえ取ってくれたらもう 何でもええわと思うときあるもんな。
そうですね 持ち越し持ち越しでっていう。
うん。 気をつけないと。はい。
(立川談志)酒をやめようとかね う~ん
たばこをよそうっていうのはね→
やめたっていうのは 意志の弱いやつが
やることですからね。
え~ 意志の強い人は