2021/01/15(金) 08:15〜09:55 あさイチ「プレミアムトーク 吉田鋼太郎」[字]
真田広之さんとか
ちょっと上ですけど
みんなかっこいいんですよ。
やっぱりかっこいいなって
いいなと
僕はどうしてあんなにかっこよく
生まれなかったんだって。
大吉≫いやいやって
言いたいんですけど
さっきの「徳川慶喜」の
映像が残っているので。
吉田≫六角さんのね。
大吉≫確かにな、って言いそうになりました。
売れない時期というか
バイトしながらという時期も
あったんですか。
吉田≫ありました
長かったんです。
ホテルの宴会場にきょうは誰々さんを祝う会って
いう看板があって
あれを、つったりしていました。
紀伊國屋演劇賞を
いただいたときに、そのホテルで授賞式があったんです。
当時、一緒に働いていたというか
現場にいた方が
え?っていう感じで
あの子が?っていう感じでした。
華丸≫あの仕込みが生きていたん
ですね。
大吉≫シェイ研のおかげで
そういうアルバイトが
できたんですね。
吉田≫試験を受けずに仕込みを
していた。
近江≫コンプレックスを
乗り越えることができた心構え
秘けつはありますか?
吉田≫誰よりも滑舌よくしゃべる
とか、体が動くとか
速くしゃべれるとか
そういうスキルのほうで
頑張ろうと思いました。
近江≫技術を身につけていこうということですね。
吉田≫でも、二重あごは
大丈夫じゃないですか?
大吉≫言うほど
気にならないですよ。
吉田≫ちょっとダイエットを
してください。
近江≫数々の舞台を踏んできた
吉田さんですが
ハプニングも
つきものということで。
大吉≫一つ一つ伺いましょう。
ないはずの手が、
これはどういうことですか?
吉田≫これは
「タイタス・アンドロニカス」と
いうシェイクスピアの芝居で
自分で自分の手を切り落とす
というところがあるんです。
自分の手に、切り落としたところ
にサックをつけて出てくるんです。
初日だったんですが
いろんな意味でテンパっていて
サックをつけずに
出ちゃったんですよ。
切っているはずの手なんだけど
手が出ているわけですよ。
ぶつかっちゃったりなんかして
縦横無尽にぶつかっちゃったり
して。
大吉≫よりによって縦横無尽に。
お客さん、ぽかんですよね。
吉田≫なんとなくざわざわしてさっき手を切ったはずなのにって。
僕は全然気付かずに
お客さんが何を言っているんだろうって。
そしたら蜷川さんが
いちばん後ろの席で
見ていらっしゃって
客席の通路をつかつかと降りてきて
手が、って合図をしてくれて。
うわって。
<笑い声>
蜷川さんが、こちらの事情でちょっとだけお芝居を止めさせて
いただきますってアナウンスを
して。
華丸≫水入りじゃないですけど
止めたんですね。
吉田≫その間に袖に行ってサック
をつけて
よーい、どん!で始まったんです。
華丸≫それはそれで貴重ですね。吉田≫蜷川さんだから
できることですよね。
もしかしたら
演出の一環じゃないかって
お客さんも思ったりして。
大吉≫ちゃんと
止めてやったんですね。
今となっては