2021/01/15(金) 08:15〜09:55 あさイチ「プレミアムトーク 吉田鋼太郎」[字]
楽しいエピソード
貴重なエピソードですね。
じん帯損傷は?けがにつながりますよね。
吉田≫「ムサシ」という
井上ひさし先生の芝居です。
5人6脚のシーンがあって足を
縛って
みんなでくんずほぐれつという
シーンがあったんです。
そこで倒れて
足に誰かの足が
落ちてきて乗ったんですね。
で、足が曲がってしまって
大きくぼきっと音がしたんです。
折れたかって思ってその音が
小さい音だったんだけど
僕には劇場に響き渡る音に聞こえて、一緒に出ていた
藤原竜也君が
鋼太郎さん、折れた?折れた?
できる?どうする?って
小声で言って
たぶんできると思う、痛い
けどって一瞬があってまた始めたんです。
そのあとにお医者さんにいったら
じん帯は切れてはいないけれど
伸びていて
すぐにギプスをして、1か月
安静にしてくださいって言われて
でも芝居をやっているから安静にできないですよね。
だから簡単なサポーターみたいな
ものをして。
華丸≫舞台に出続けたんですね。
阪神タイガースの金本選手のエピソードみたいですね。
吉田≫今でも、あんまり
具合はよろしくないんですよ。
大吉≫そのときお客さんは
気付いたんですか?
吉田≫全く気付いていない。
大吉≫プロの世界ですね。小声でのやり取りがあって
お客さんは気付かないというね。
それから、藤原竜也さんVS吉田鋼太郎。
近江≫VTRがございます。
横田栄司さんが証言してください
ました。
横田≫「アテネのタイモン」ってお芝居をやったときに
最後のほうで藤原竜也君と
鋼太郎さんのタイモンが
すごい口汚く、ののしり合う
シーンがあるんですよ。
竜也がやってた役が
アペマンタスって役で
鋼太郎さんがタイモンで
竜也、何とち狂ったかなんとかかんとか…
それを受けた鋼太郎さんが…
そんなに力強く利用するかって…
華丸≫これは
盛り上がったでしょうね。
吉田≫藤原君は恥ずかしそうに
うつむいていましたね、ば~かと言ったら。
近江≫舞台だからこその
だいご味ですよね
生の掛け合いで。
視聴者の方からの質問です。
長崎県の方です。
演技をするうえで楽しいことは何ですか?
苦しいこともありますか。
吉田≫やっぱり
コミュニケーションが
取れたときは楽しいですね。
相手役と芝居をやって
初めて成立するものなので。
どうしても
やっぱりうまくいかないんですよ
コミュニケーションって。
できているつもりでも、ちゃんとしゃべっていなかったり
ちゃんと聞いていなかったり
お客さんに気を取られて
緊張したりしますから。
全くそういうことをなくして
相手役の方だけの世界になって
ちゃんとした
やり取りができたときには
役者をやっていてよかったなと
思いますね。
大吉≫鋼太郎さんはキャリア的にどんどん上になっていって
共演する俳優は若い方が多いじゃ
ないですか。
20代の役者さんと
一緒にやるときなんか
思うことありますか?
吉田≫ええとね
シェイクスピアだと怒り狂ったり
憎悪に燃えて相手をののしったりするシーンが多いんです。
日常では
あんまりないじゃないですか。
最近の若い方は
そういう芝居ができないときにどうしてできないんだろうねって
ミーティングをすると
実は僕、怒ったことがないのでどうやって怒ったらいいか
分からない