2021/01/16(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「しまなみ海道〜“瀬戸内の覇者”村上海賊はなぜ生まれた?〜」[解][字]


波を切り裂く そり上がった船首。
小早は 速さを追求した舟です。
これは復元した小早を使ったレースの様子。
この速さは 戦の場でも
群を抜いていたに違いありません。
一方で 信長をはじめとする
諸大名の主力は→
100人近くが乗り込む 巨大な船でした。

村上海賊は 小早で素早く巨大船の死角に侵入。
そして ある武器で攻撃したんです。
えっ 何 何 何…。
あっ やだ こっち来る こっち来る!
ああ~。
タモリさんに…。
え~い!
(笑い声)
これ。これは。
これ…
これはですね…
村上海賊 秘伝の


「ほうろく玉」。
敵の巨大船を
焼き崩したといいます。
これ でも…
(田中)難しいです。
(田中)遅れると自爆です。
(笑い声)
難しいよね。
(田中)難しいです。
自分たちに返ってきちゃうみたい。
タモリさん 浅野さん…
いいですね? アハハハッ。
いいですね。
では まいりましょう。
ほら貝 カモーン!
(ほら貝の音)
え~ 難しい これ ちょっと。
ほあっ!
あっ あ~!ああっ。
先生だけ入りましたか?
意外と難しい。
(笑い声)
漁師として蓄えた 確かな海の知識。
更に 「速い舟」と「強力な武器」を操った
村上海賊。
彼らが「瀬戸内の覇者」となった理由が
よく分かりました。
さて タモリさん…
はい。
「“瀬戸内の覇者”村上海賊は

なぜ生まれた?」。
だんだんと解明されてきました。
ほぉ~ ほぉほぉ。
あっ… あ そうですか。
はい。 ありがとうございました。
ありがとうございました。
そうですか。(笑い声)
こんにちは。
ああっ どうも どうも。
愛媛大学の柴田昌児と申します。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いいたします。
瀬戸内海にある遺跡の発掘調査をしている
柴田昌児さん。
趣味はクルージング。
タモリさんと同じ「海の男」です。
さて タモリさん…
ほぉ~… えっ?
いや…
いやぁ…
この海岸に隠された
村上海賊誕生に関わるヒントとは→
一体 何でしょうか?
タモリさんが こう 下りてくる時に「あ~ きれいだな」って…。
はい そうなんです。 実は…
ああ そうですか。
(柴田)はい! そのとおりなんですよ。
はあ。
この辺りの地質図を見てみましょう。

赤やピンクが 花崗岩。
しまなみ海道の周辺は
およそ9,000万年前の火山活動でできた→
花崗岩地帯なんです。
花崗岩が風化すると→
石英や長石といった
白くて硬い鉱物が残ります。
実は この石英や長石でできた
白い砂浜こそが→
村上海賊の誕生につながるんです。
我々 砂浜と…
あっ あるんですか。
このあと…
行きましょう 行きましょう。
お願いします。
白い砂浜と 村上海賊の誕生は
どう関係しているのか?
その疑問を解くために
タモリさんが向かったのは→
大三島です。