この島にも かつて村上海賊の城がありました。
そうですね。
そうですね。
豪華なね 今…。
なるほど…
違うか!
(笑い声)
誕生の地? 話変わってきます。
(笑い声)
タモリさん 探してみて下さい。
(笑い声)
(柴田)あるんですよ それが。
え~?
これ 関係があるんでしょうか?
何ですかね これ。
え~?
(柴田)で 上がった海水が…。
(柴田)はい。
えっ…。
塩ですか。
(柴田)大正解です。 そうなんです。
はあ~。
この海岸も かつては→
石英と長石でできた
白い砂浜でした。
それを利用して 塩作りが
行われていたんです。
石垣は 海水を塩田に引き込む
水路の入り口を→
波から守っていました。
さて タモリさん。はい。
まず…
(柴田)そうなんです。 大正解なんです。大正解ですか。
ここにあった塩田では
まず 砂浜に何度も海水をまき→
深くまで浸透させました。
その後 太陽の光と熱によって表面の水分が蒸発すると→
塩が残り 隙間ができます。
ここで起こるのが「毛細管現象」です。
ポイントは 石英と長石の粒がつくる
「ちょうどいい大きさ」の隙間。
下の層にあった海水が
この隙間を埋めるように→
自然と上昇するんです。
これが繰り返されるため白い砂浜は 塩作りに最適なんです。
そして こうしてできた塩こそが→
村上海賊の誕生に関わっています。
これは 京都の寺 東寺が
しまなみ海道に持っていた→
塩田に関する文書。
時は 南北朝時代。
村上海賊について書かれた
最も古い史料です。
(柴田)これは何て書いてるか。→
赤線が引っ張ってる所は何て書いてるか分かりますでしょうか?
これは…→
「野崎」ですか?何ですか?
(柴田)さすが そこは読めましたね。
(笑い声)
そこだけは読めますね。
(柴田)ちょっと めくってみてもらってよろしいですか。
「酒肴料 三貫文」。
(柴田)この「野島」の野が野原の野という字になってますけど…
(柴田)「野島酒肴料
三貫文」と→
書かれています。
東寺が 塩の荘園の行き来するために→
野島村上氏に警護を頼んでるんです。
今で言うところのガードマンのような役目をお願いしたと。
(柴田)そうですね。
あっ そうですか。えぇ~。
そうなんです! 歴史に刻まれた
「村上海賊」の最初の姿は→
当時 貴重品だった塩を安全に運ぶために
雇われた人々だったんです。
その代金が これということですか?
そうなんです。
(笑い声)
こんなの取ってんだからね。
(笑い声)
と ここで…→
「酒の肴にいかが?」と
案内人の田中さんから 差し入れが。
え? 何て書いてありますか?
「今治港」って書いてありますね。
(笑い声)
あ~!ひらがなで「たもり」って書いてあります。
こういうのが煮つけになって
今日も出てきた。
あっ じゃあ
お昼 私たち頂いて…。
うん そうなんだよ。
タモリさんを頂いていた。
(笑い声)
そう そう。
もういいよ。 ご苦労さん。
(笑い声)
ほんとはバカにしてんだろ?
(笑い声)
タモリさん…