≫今、爆発的な感染拡大の陰で
命をめぐる選択を突きつけられる家族が増えています。
≫人工呼吸器の装着を
断った患者を必死で説得する家族。
≫バイクの事故で
重傷を負った男性。
新型コロナによって
通常の救急医療も大きく揺らいでいます。
呼吸困難や意識障害などに
陥った患者以外は
受け入れを断られるケースが
出ているのです。
≫今月７日に緊急事態宣言が
出されてから１週間余り。
しかし、第１波、第２波を
はるかに上回る感染の急拡大に
歯止めがかかりません。
一体、何が起きているのか？
≫急増する
感染者の対応に追われる保健所。
≫陽性になったにもかかわらず
保健所からの電話に出ないケースが後を絶ちません。
相当数の感染者が
市中を出歩いているのではないか。
危機感を募らせています。
≫さらに大きな懸念となっているのが
海外で猛威を振るう変異ウイルス。
東京の衛生研究所では独自に開発した技術で
変異したウイルスの
監視を続けています。
≫感染を抑える
打開策はないのか。
いくつかのカギも見えてきました。
感染爆発の危機を乗り越えるために。
最前線からの報告です。
武田≫１１都府県に緊急事態宣言が拡大し
日本は
また新たな試練を迎えています。
きょうからは
５３万人余りの若者が受ける
大学入学共通テストも
始まりました。
医療への負担を少しでも軽くし
社会活動を回していくための
より一層の知恵が求められる
局面を迎えています。
浅野≫きょうは身近に忍び寄る
爆発的な感染拡大の実態。
緊急事態宣言は
いつ解除されるのか。
最新の研究報告
感染拡大を防ぐカギなど
政府の分科会の会長の
尾身茂さんと
臨床ウイルス学がご専門の
中山哲夫さんとともに
考えていきます。
武田≫きょうも全国ではこれまでに新たに
７０００人以上の感染者が
確認されています。
爆発的な感染拡大の陰で
何が起きているのか。
最前線を取材しました。
≫今、新型コロナに感染しても
必要な医療が受けられない事態が
起きています。
東京・港区の保健所職員が、今週
区内の介護施設に向かいました。
≫この施設では、年明けに
入居者１人の感染を確認。
入居者１８人のうち
１４人にまで
感染が広がっていました。
しかし、いまだに誰も入院先が見つかっていません。
≫保健所に戻った直後
訪ねたばかりの介護施設が救急車を呼んだという連絡が。
入居者の容体が急変。
しかし、受け入れ先の病院がなく
保健所でも探してほしいという
内容でした。
複数の保健師が
手分けして探します。
≫入院先の病院が
見つからないまま
入居者の容体は
刻一刻と悪化していきます。
≫家族に連絡し
「医療を受けられず亡くなる可能性もある」と
伝えることにしました。
≫爆発的な感染拡大の背景に何があるのか。
港区の感染者数は
先月末から急増し
先週の１週間では
７７６人に上っています。
しかし、陽性が判明した人と
連絡がつかないケースも増え
多いときは６人に１人が
電話に出ません。
「感染者が市中を出歩けば