あのね もうちょっとさせて。
これはね 久々に 洋ちゃんに プレゼンできる
スター話ができたと思ったの。
まじですか?
やっと 久々にできたと思ったの。
あのね 今日 雑誌あったでしょ?
あれ 何かっていうと→
僕ね 今まで
そんなに関心なかったんだけど→
急に ファッションに目覚めちゃって。
これ 多分年取ったからかなと思うんだけど。
随分 かっこいい服
バンバン着てましたよ。
ハイファッションっていうやつ
トップメゾンの ハイファッション。
コレクションラインというね→
いわゆる あんまり こう一般には販売しないような→
要は モデルさんが着るような
コレクションで。
あれを 特集で着させてくれたの。
僕 逆プレゼンしたかったの。ああ なるほど。
まあ 年取ってきたから 恐らくね→
ファッションというもののパワーを借りたいんだと思うんです。
今までは 自分は若かったから。
若いから 若いし 抱かれたい男だし→
まあ 洋ちゃんが言うように
ビッグスターだからね→
ファッションの力は
いらないと思ってたわけ。
ハハハハハ…!
むしろ→
もう着る側が もう光ってるから→
もう 服で光らせてもらわなくて結構! って思ってたの。
全く そのとおり。
冗談だよ。
大丈夫 大丈夫。
大丈夫?大丈夫。 伝わってます。
だけど 何か やっぱり だんだんこう
年取ってきたから→
何か こう お洋服の力も借りたいなって
思うようになってきたの。
そんな中で やっぱり
どうせ着るなら ハイファッション。
トップメゾンのコレクションラインを
ちょっと着てみたいと。
それで 僕は
モデルに徹したいと思ったんですよ。
それで ハイファッションをまとって
グラビア撮りたいと。
で 仕上がってきて
みんな すごい褒めてくれるわけ。
「うわっ すごい かっこいいっすよ
福山さん。→
こんな福山さん見たことないですよ」。
スタイリストさんも「福山さんが これ やられたら→
もう モデルさん
誰も かないませんよ」みたいな。
だけどね 僕はね
自分で その写真見て思ったの。
これじゃ駄目だと思った。
何でですか?
モデルにね 徹したいと思ったんだけど
モデルに徹しきれてない。
どういうことが起こったか…。
ハハハハハ ハハハハハハ…!
福山さん ごめんなさい。
何で それ「SONGS」で話そうと思ってんの?
いらないって!
仮にね 仮に「SONGS」で使われなかったとしても→
いつか 洋ちゃんが「ぴったんこカン・カン」
とかで言ってくれるから。
今日のうちに仕込んどきたいのよ これ。
ハハハハハ…!
まだ もう一段オチがあんのよ 洋ちゃん。
もう一段。
もうね 30秒で終わるから。
もう 30秒で終わるから。
服よりも 福山が前に出てる。
これじゃ 失敗だと。
これじゃ 失格だと。
僕は こう思った。
だけど モデルとしては失格だけど
スターとしては…→
ごめん ごめん ごめん ごめん。
ここ 大事なとこだね。
ハハハハハ…!
ハハハハハハ…!
もう分かってると思うけど
ごめん ちょっと失敗したな。
笑っちゃった。
洋ちゃんが もう 洋ちゃんが…。
だって… だって
すごいのが来るって 分かるからさ。
すごい隕石が来るぞって
分かっちゃうから そこまでいくと。
ごめん ごめん。
いや でも聞きたい 聞きたい。
ごめん ごめん ごめん。
何回も 家で練習してきたんだけどさ。
ハハハハハ…!