2021/01/17(日) 04:30〜04:59 イッピン・選「木をいかす 新たなカタチ〜石川 木製品〜」[字]

♪♪~
レトロな赤レンガの建物。
手には不思議な模様のバッグが。
今 どんなシーンにも合うと
女性に大人気です。
この模様 実は天然の木目。
石川県で作られている→
木のバッグです。
薄い木の板と牛革を縫い合わせています。
板といっても
その厚さは僅か0.14ミリ。
これだけ薄くても丈夫。
曲げても割れません。
一体 なぜ?
更に 懐かしい桐の火鉢にも→
新たなヒット製品が
生まれました。
地球儀のように まるい形。
そして 簡単に持ち運びできるコンパクトさ。
テーブルの上に置き
炭火をおこして…。
優雅なコーヒータイムを
楽しむもよし。
ワインクーラーにするもよし。
そのまま置いてもオシャレ。
夏でも冬でも 気軽に使えると
若い世代の注目を集めています。
今日は
新たな木の魅力を引き出した→
石川県の木のイッピンです。


江戸時代豊かな文化が花開いた→
古都 金沢。
生方さん まずは木のバッグからリサーチ開始。
(生方)こんにちは。
うわ~ 木のアイテムがいっぱい。木の いい香りもしますね。
ここは 創業71年→
伝統的な木工製品を作る会社です。
木のバッグが登場したのは→
10年前の事でした。
(谷口)いらっしゃいませ。
こんにちは~。
このステキな
木のバッグなんですけど→
どうして作ろうって
思われたんですか?
これがバッグになる素材です。
これ? 触っていいですか?はい どうぞ。
僅か0.14ミリの薄さなのに
曲げても折れません。
その秘密 探っていきましょう!
能登半島の ほぼ真ん中にある穴水町。
ここの工場に
木のバッグの原木がありました。
(谷口)こういう模様が…
は~ そうなんだ。初めて見ました この原木。
へ~。
普通 柿の木は切ると中は白くて→
目立った模様はありません。
ところが ごくまれに→
黒く美しい木目を


持つものがあり→
黒柿といいます。
1万本に1本。
値段も普通の木に比べて
数十倍になります。
原木を切り出し 板状にすると→
複雑な黒い模様が現れました。
この板状になった黒柿を
0.14ミリにしていきます。
職人歴45年のベテラン…
向さん まず 板の表面を削ります。
0.14ミリにスライスするためには
可能なかぎり→
板を平らにしておく
必要があるのです。
黒い模様が
くっきりと浮かび上がりました。
そして この機械で
板をスライスしていきます。
こちらの工場で改良した→
特殊なカンナです。
鋭い刃が
ほんの僅か突き出しています。
作業開始です。
お~!
まさに あっという間。
薄いですね。
ホント それぐらいの薄さですね。
かたい柿の板が一瞬にして 0.14ミリの薄さに。
何が起こったのか?

刃の上にはローラーとベルトが→
備え付けられています。
このローラーが板を送り出し…。
下に付いた刃がスライスする。
仕組みそのものは簡単です。
でも そこに職人の優れた技が
発揮されています。
ローラーが
板を押し下げる圧力こそが→
うまくスライスできるかどうかの