コロナ患者の対応に充てる医療資源の分配比率が増えるほど→
未治療死が増加。
コロナ対応がない場合に比べて→
最大で1万人
未治療死が増えると算出されました。
(サイレン)
新型コロナの第3波に襲われる中→
巨大地震の発生を想定した
現場の模索が始まっています。
AMATによる民間病院の連携に取り組む
大阪市の加納総合病院です。
コロナ患者用のベッドが19床ある
この病院。
全体の2割にあたる およそ30人の医師や
看護師が担当しています。
今月 巨大地震が起きた場合の対応を
検討する会議が開かれました。
医師や看護師が増員できない中
どこから人手を捻出するのか。
議論されたのは事務やリハビリ担当などの
職員の活用です。
医師や看護師が行っていた→
災害時の情報の集約や→
消毒などの感染防止策。
これらをほかの職員が代わりに行うことで→
治療に当たる時間と余力を生み出します。
会議での議論を踏まえて 新型コロナと巨大地震の複合災害に備えた→
新たなマニュアルを
策定することにしました。
(時報)
黙とう。
多くの命が失われた
阪神・淡路大震災から今日で26年。
夫が病院で十分な治療を受けられずに
亡くなった 横山則子さんです。
あの日以来 毎月欠かさず
お墓参りを続けてきました。
夫 吉孝さんは
助かる手だてがあったのではないか。
その思いを拭い切れないまま
26年の歳月が流れました。
日本の災害医療の
苦い教訓から生まれた DMAT。
拍手してください。
(拍手)
この日 災害医療の研修を終えた19人が→
新たに DMATの隊員となりました。
十分な医療を尽くせずに
多くの命が失われていった あの日。
この瞬間にも起きるかもしれない
巨大地震。
その時 目の前のあと一人を
救うことができるのか。
私たちの社会に刻まれた
大震災の教訓です。
2021/01/17(日) 21:00〜21:50
NHK総合1・東京
NHKスペシャル▽巨大地震と“未治療死”〜阪神・淡路から26年 災害医療はいま[字]
コロナ禍で巨大地震が起きたら、救えるはずの命が守れない−。最新研究から見えてきた衝撃の事実。医療崩壊が起きた阪神・淡路大震災から26年。災害医療の最前線を追う。
詳細情報
番組内容
新型コロナの時代に巨大地震が起きたら、救えるはずの命すら守れない事態が起きる−。専門家による最新研究の結果、コロナ禍で医療がひっ迫した状態で巨大地震に見舞われると、必要な治療を受けられずに亡くなる「未治療死」が続出、国の想定を超える死者が出る恐れがあることが明らかに。災害医療の原点となった阪神・淡路大震災から26年。あの日起きた医療崩壊の教訓を踏まえ、巨大災害への備えを進める最前線の現場を追う。
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