2019/12/10(火) 22:30〜23:20 プロフェッショナル 仕事の流儀▽大丈夫その言葉が人を強くする経営者・小巻亜矢[解][字]

10月に亡くなった緒方貞子さん。その遺志を継ぎ
今と向き合う人々の姿を
見つめます。
レディーズ エン ジェントルメン
ボーイズ エン ガールズ→
ハローキティ!
みなさ~ん こんにちは!ハローキティです!
彼女に会いたいと→
年間200万人以上がこのテーマパークに押し寄せる。
しかし 5年前までは
来場者数は今の半分。
赤字続きだった。
そんな危機的状況をV字回復へと導いたのは 一人の女性。
今年 日本で最も輝く女性に贈られる賞の
グランプリを獲得した→
注目の経営者だ。
しかし かつて 小巻は→
テーマパークに関して ずぶの素人だった。
社員から相手にされずもがき苦しんだ日々があった。
それでも 一つの信念が
小巻に奇跡を起こさせた。
取材初日。
キャー!
ジェットコースターに はしゃぐ
その姿は すご腕社長には見えなかった。
還暦らしからぬ 若々しさ。
白髪染めもしていないという。
笑顔を絶やさず 社員にかける言葉も
どこか浮世離れしていた。
小巻が 5年で V字回復に導いた


東京・多摩にあるテーマパーク。
今年 その運営会社社長に就任した。
アルバイトを含めおよそ1,300人のスタッフを率いる。
バックヤードに カメラが入るのは初めて。
ここから 幻想的な世界が生み出される。
地上4階 地下2階の屋内型施設。
劇場やフードコートなど その至る所で人気キャラクターとふれあえる。
休日ともなれば
全国からファンが押し寄せ→
開園前から大行列となる。
♪♪~
小巻は 5年前から
この施設の装飾 ショーの演出など→
全てを てこ入れしてきた。
貫いたのは 一つの指針。
かつて このテーマパークでは…
…がメインターゲットだった。
だが 小巻は ターゲットを…
…に思い切って変えた。
♪♪~
例えば パレード。
アートディレクションを
原宿文化のカリスマ→
増田セバスチャンに依頼。
♪♪~
作曲は ヒャダイン。
振付は Perfumeを手がけるMIKIKOを起用した。
大人に刺さる「かわいい」。
それを体現するパレードがV字回復の最大の原動力となった。
更に フードメニューも刷新。


ねらったのは インスタ映え。
若い女性が好む フォトスポットも新設。
それが ネットで拡散し客が更に客を呼ぶ好循環を作り出した。
あっ! 失礼しま~す。
大人に刺さる「かわいい」を小巻は いかに生み出すのか。
この日は クリスマスに向けた
ポスターの打ち合わせ。
担当者は いくつかのパターンを
用意していた。
土屋さんとかと
一応 お話をして…
担当者のイチオシは キャラクターを
全面に押し出したデザイン。
全員の顔が しっかり判別できるものだ。
小巻が選んだのは→
キャラクターが一緒に遊んでいるデザイン。
顔が正面を向いていなくとも→
生き生きとした瞬間を
切り取ったポスターが→
大人心をくすぐると読んだ。
今 小巻が特に力を入れていることがある。
かわいい! いい色!
それは テーマパーク限定商品の開発だ。
オーロラ。
(笑い声)
だが…→
小巻が 突然 表情を曇らせた。
じゃあ
もうちょっと大きく。
あまたある お土産の たかが一つ。

しかし そこに心血を注ぐ理由がある。
土産物という「脇役」に
勝機を見いだす小巻。
その目線は
キャラクターに対しても同じだ。
例えば ウィッシュミーメルという
ウサギのキャラクター。
♪♪~
小巻がやって来た5年前は→
ショーの出演もない まさに「脇役」だった。