2019/12/15(日) 06:45〜06:50 Nスペ5min.▽シリーズ 食の起源 第2集「塩」人類をとりこにする本当の理由[字]

人類の食にまつわる秘密を進化の歴史から読み解く→
シリーズ「食の起源」。
今回のテーマは「塩」です。
はい いらっしゃい いらっしゃい!
一振りで何でもおいしくなる魔法の調味料。
あっ おいしい!
全然違う。全然違うね。
実は 塩の主成分 ナトリウムは
生命維持に欠かせません。
心臓や神経などの細胞は
ナトリウムが生み出す→
電気エネルギーで活動しています。
しかし 塩をとり過ぎると動脈硬化や脳卒中など→
怖い病を招いてしまうのです。
では 人間は 塩がどれだけあれば生きていけるのでしょうか。
跳ぶなあ 今日も。
太古の暮らしを今にとどめるマサイ族です。
彼らの主食は なんと 搾りたてのミルク。
大人は 1日2リットルを飲み干します。
2リットル!?
おなか強いね。
マサイ族が1日にとる塩分は
ミルクに含まれている2グラムだけ。
日本人の平均の僅か5分の1程度です。
それでも十分に生きていけるのです。
信じ難い映像でしたね。
ねえ。
2グラムは あっという間ですよね。
ですよね。
小さじ1杯の塩っていうのは


大体6グラム。
え~っ!
少な~。
一つまみでバッて…
それでもう 2グラムいっちゃいそう。
少ないよね~。
なぜ 人間は 必要以上の塩を求めるようになったのでしょうか。
その理由が 舌に隠されていました。
舌の表面には 味蕾と呼ばれる味を感じる器官が→
およそ1万個 存在します。
その中にある甘みを感じる細胞の表面です。
口を開けた無数のセンサーに
糖分が取り込まれています。
そして センサーから信号が発信され
それが脳に届いた時→
人間は 甘さを感じます。
実は このセンサーの中に糖分だけでは反応せず→
糖分とナトリウムが
一緒に触れた時だけ…。
口を開いて甘みを感じる特別なセンサーが
あることが分かりました。
え~っ。
特殊な顕微鏡で甘みを感じる細胞の断面を撮影しました。
糖分だけをとった場合
細胞の反応は→
この程度。
一方 糖分と塩を一緒にとった場合…。
細胞の反応が およそ1.5倍になりました。
スイカに塩を振ると甘みが増す理由が→
こうした 舌の仕組みにあったのです。


同じように 少しでも塩が伴うとうまみや脂の味なども→
より強く感じることが分かってきました。
なるほど!
そのため 僅かでも塩があれば
「おいしい! もっと食べろ!」と→
脳が感じ 塩をとるよう促していると
考えられるのです。
私たちに備わった
塩を求め続けてしまうという本能。
それは 食の楽しみをもたらしながらも→
健康長寿への大きな課題を突きつけています。
あ~ おいしかった。
2019/12/15(日) 06:45〜06:50
NHK総合1・鹿児島
Nスペ5min.▽シリーズ 食の起源 第2集「塩」人類をとりこにする本当の理由[字]

NHKスペシャルの魅力を5分間に凝縮した「Nスペ5min.」。今回は『食の起源 第2集「塩」 人類をとりこにする“本当の理由”』のダイジェストをご紹介する。

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番組内容
NHKスペシャルの魅力を5分間に凝縮した「Nスペ5min.」。今回は『食の起源 第2集「塩」 人類をとりこにする“本当の理由”』のダイジェストと今後のラインナップをご紹介する。


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