2018/03/22(木) 22:00〜23:24 カンブリア宮殿【高齢化時代に光を!すご腕ドクターの最新医療SP】[字]

<今夜は[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< まずは こちらから。
千葉県の病院[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
この日 飛び込みで来院した
サラリーマンの田中さんが→
診察の順番を待っていた>
<会社で受けた[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
診てもらいにきたという>
<朝から さまざまな検査を受けて午後5時 診察となった>
<午前中に撮った心臓の
CT画像をチェック。
おおっ
こんなリアルな映像になるんだ>
< この細くなった部分で
血管が詰まっている。
健康な人と比べると 一目瞭然。
これが いわゆる狭心症の状態。
時折 胸が締めつけられるのは
このためだ>
<心筋梗塞!?
思いもよらない病名が…。
現在 日本の死因→
第2位となっているのが→
心筋梗塞などの心疾患。
年間20万人が亡くなっている>
< えっ 今日検査して
今日やるんですか?
普通は 治療は後日。
数週間待たされることも珍しくないが…>
< この男こそ→

今夜の1人目の主役…>
<心臓血管の分野で
25年トップを走ってきた→
エキスパートだ>
<午後6時田中さんのカテーテル治療開始>
<院長の三角自ら担当>
田中さん。
<詰まった血管の治療に使うのが
これ[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<直径1.7ミリほどの細い管だ。
まず 手首の血管に入り口となる針を入れ→
そこから カテーテルを
送り込んでいく>
<動脈を通し 心臓の患部まで
到達させるのだ。
実際の血管内部の映像も
確認しながらの治療。
ここが あの
途切れかかっている部分。
確かに細い。
線のように見えるのが カテーテルだ>
<治療を始めて25秒で→
カテーテルが 血管の詰まった部分を通った>
<詰まった部分で使うのが[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
細長い風船だ>
<水圧で膨らませる>
ガツン。
<バルーンが膨らむと→
まわりについているステントという金網も開く。
これで 詰まっていた血管を

広げるのだ>
<途切れそうだった
あの心臓の血管に→
無事 ステントが入った>
< この治療は 手首のみの局所麻酔で行われるので→
患者は 意識もしっかりある>
<治療を始めて30分>
<咳で血圧が上がり
血流がよくなる。
治療は これで完了>
<田中さんの 詰まっていた心臓の血管は太くなり→
血流も改善された>
<治療を終えた田中さんは→
なんと そのまま歩いて退室>
<今夜は様子を見るために入院となる>
<退院しようとする 田中さんが。
治療の痕を見せてもらうと…>
< ほとんど わからない>
< この治療は 保険内 予約なし飛び込みでやってきて…>
<三角率いる千葉西総合病院では
初診は予約の必要なし。
誰でも その日のうちに
必ず診てもらえる>
< しかし どうやったら→
それほど多くのカテーテル治療ができるのか?
それを可能にしているのが…。
この部屋。
その名も[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
三角が 自ら設計した。
6つのカテーテル治療室があり→

最大で6人の患者を同時に治療できる>
<三角は 指令席に陣取り→
それぞれの治療室の状況を→
リアルタイムのモニター映像で確認できる。
このときは 5部屋で治療が同時進行中。
点灯しているのは
三角に相談したい部屋の番号>
(コール音)
<6番からもコールが>
<三角は モニター上に
なにやら指示を書き込む。
狭窄?
すると 指示を受けた治療室にも→
同じ画面が映し出された>
<ステントの長さの相談だった。
三角は こうして
すべての治療に目を配る>
(コール音)
< またコールが>
<今度は立ち上がった。
治療室で何が起きた?>
<心臓カテーテル治療数 日本一の[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<6つの治療室を駆使し治療を同時進行させるのが→
指令席に陣取った[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
(コール音)
< またコールが。
今度は立ち上がって自ら治療室へ>
< この部屋で
行われていたのは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<カテーテルを使った通常の治療だが→

頸部は ひとつ間違えると→
脳梗塞を引き起こしかねない
危険な箇所。
だから 必ず三角が受け持つ>
< およそ30分の治療で→
頸動脈の細くなっていた部分も
広がり→
血流が回復した>
(コール音)
<治療室にいる間にも
呼び出しが>
<世界でも類を見ない[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< こんな調子で三角は1日30件もの治療に携わり→
患者に負担をかけず
画期的な早さで治し続けている>
どうもありがとうございます。
ありがとうございます。
<三角が医者を目指す
きっかけは→
小学2年のときにかかったリウマチ熱。
病気を治してくれる医者っていいなと思うように。
小さな頃から
コツコツ勉強する子供で→
小学生のときには→
こんな緻密な心臓の絵を描いていた>
<東京医科歯科大学に進み
夏期研修でアメリカへ。
そこで出会ったのが カテーテル治療>
<当時 日本の心臓治療は胸を開く手術が主流>
<三角は 大学を卒業後 再び渡米。

12年間 ひたすら症例を重ね技術を磨いた。
そこで得た知識や
最先端の治療法を書き留めたノート。
なかでも 最も高い技術を
必要とするのが→
この秘密兵器。
ロータブレーターという装置を使った血管内部を削る治療法。
先端に小さなドリルがついている。
三角が これを使うと…>
はい これ 卵ですね。
<卵の殻を削っても…>
<中の薄皮は削らない。
つまり 血管を傷つけず→
詰まった部分だけを
削ることができる>
< この日 ロータブレーターを→
駆使しなければいけない患者がやってきた>
<血管の中でコレステロールが→
石のように固まる石灰化が進み→
こうなると ステントを入れても→
血管は広がらなくなる>
< そこで ロータブレーターの出番!>
<心臓の血管を破らないようにして→
石灰化した部分だけを
削っていくのだ>
<三角はこの治療で
およそ6,000人を救ってきた>
< この数は
現役医師では世界一だという>
< かつては 胸を開く→

大掛かりな外科手術が必要な症例だったが→
あっという間に
この女性の血管は太くなり→
血流も改善>
はい… お疲れさまでした。
お世話になりました。
ありがとうございました。
<拡大 医療スペシャル!
1人目は…>
< その体に優しい
最先端治療に迫る!>
はい こちらに
実際の治療で使われている→
カテーテルとロータブレーターを
持ってきていただきました。
こちらのですねロータブレーターって
その削る→
石灰化してる部分を削ったり
砕いたりするわけですよね?
そうですね。 先端に米粒みたい
なのがあると思うんですね。
ここですよね?
はい はい。
そこにですね[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
削りすぎちゃったみたいなのないんですか?
それはないですね。
これ 縁起でもないですけど[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
大変ですよ はい。
ですから[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
そうすると そういう[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]

ですから そういうのも含めて[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
カテーテルのどこに
そんなに惹かれたといいますか→
魅力的だったんでしょうか?
4つメリットがあると私は思ってますね。
1つは傷口が小さいですね→
大きい手術みたいに全身麻酔もしないし→
傷口も小さいので→
いわゆる その患者さんへの負担が圧倒的に少ないですね。
その次にですね 痛くないですね。
普通にこうやって開いたりすると→
とにかく痛いですね?
で 痛いの嫌ですよね?はい 嫌です。
それから 入院期間が短い→
ということは医療コストが非常に安い。
あとは社会的負担。
例えば一泊二日だったら極端な話→
土日しか休めない人でも→
土曜日に来て治療すれば日曜日に帰って→
月曜日から働ける。
番組見てる方の年齢にかかわらず→
心臓は気になる人は非常に→
多くいらっしゃると思うんですけど。
次の瞬間に…。
それこそあの[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
ですから
そういうこと知ってるので→
まあ 私の考えでは これは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
あとで後悔が残りますから。
私たちが ふだんの暮らしで→

絶対に見過ごしちゃいけない症状っていうのは→
自覚症状として
どういったことがあるんですか?
あの さっき出た[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
簡単に言えば[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
患者さんをたくさん診れる その
カテーテル・スタジオっていうんですか?
ああいった設備っていうのは
先生のところだけのものですか?
NASA行ったことは
ないんですけど→
あの ひとつ[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<実は三角「宇宙戦艦ヤマト」の熱烈ファン!
で これが沖田艦長の指令室。
確かに似ている>
<土曜日の朝
千葉西総合病院の前にバスが到着。
降りてきたのは
この周辺に暮らす住民たちだ>
<病院にぞろぞろ
何の用かと思ったら…>
私 千葉西総合病院の院長
三角と申します。
<三角の講演を聞きに来ていた>
<無料で 月に2回→
心臓の病気について→
知っておくべきことを話している>
速く歩くと
胸の真ん中あたりが圧迫される。
これです これが

非常に大事な症状なんですね。
< どんな症状が出たら
病院へ行くべきか?
皆さん 熱心にメモまでとっている>
特に これと これですね。これは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<マグネットのついた連絡カード。
書かれているのは三角らのケータイ番号>
ほんとです。 ただ[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
テレビなんかで いろいろ[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
心臓もね 私も[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<今回の取材中にも三角の緊急用ケータイが鳴った。
かけてきたのは救急隊員。
心筋梗塞の疑いがある患者の→
受け入れ要請だった>
1 2の3…。
< こんなやり方ができるのも→
信頼できるスタッフが揃っているから>
だからほとんど まあそうだ…。
(スタッフ)信頼できる…。そうそうそうそう。
<弟子の医師たちが優秀なのは→
三角のやり方によるところが大きいという>
みんなが普通のことを
当たり前にやれば→
それでいいんです。 別に[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< ここにも三角に命を救われた患者が…>
<足を患っている>
こちらのふくらはぎが…。
こういうふうに[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<去年の10月 足が痛くて三角のもとを訪ねたのだが…>
先生いわく[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]

<足の痛みは血管がつまっていたためだが→
なんと
心臓の血管もつまっていたのだ。
実はこのパターンは珍しくなく→
3人に2人程度みられるという>
<河口さんは
その日のうちに→
心臓のカテーテル治療を受け→
事なきを得た>
< そして今回
もともと痛かった→
足の血管を
治療することになったのだ>
<病名は[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
足の血流が悪くなる→
中高年に多い病気だ。
河口さんの場合は→
血管内が石灰化していた>
<放っておくとつま先などが→
壊死することもあるという>
< この治療で使うのは→
クロッサーという
また別の秘密兵器。
先端がキツツキのように動き→
つまった血管を貫通させる>
< これを 足の付け根から挿入>
<足の血管にクロッサーが入っていく。
しかし…>
< このあと 非常事態が!>
すごい!

<足の血管がつまった男性のカテーテル治療は…>
1回ストップ。
< あの三角が てこずる事態に>
<血管内の石灰化が進み
ガチガチになっていたのだ>
<15分に及ぶ格闘の末
クロッサーが石灰化部分を貫通した>
< ところが
ここで さらなる問題が!>
<削ったあとの
カスを集める器具が→
ステントに引っかかってしまったのだ。
かなりのレアケース>
< もし 回収できなければ
切開手術になってしまう>
たぶん歩いても
全然 痛くないと思う。
先生 ありがとうございました。
はい どうも。
はい 失礼します。
<珍しく苦戦した三角>
< そんな三角の指令席に
あったのは…>
<去年 亡くなった父親の腕時計。
ノーブランドの安物でしかも カレンダーは壊れているが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
大事に持っている>
思うことも たまにあるんですけどやっぱり その…。
お父さん 助けてくれ
っていう気持ちでって…。
時計 映られてましたけど。

なんか わかるような気がします。それは あります。 確かに。 はい。
人材育成っていいますか[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
そういった… 育てていくとか。
どれだけ臨床で
経験が積めるかっていうのが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
すごい大事になってくる
と思うんですけど…。
結局は 医療成績がよければ
患者が集まるっていうのが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
先生の主張ってことですよね。
そうですね。
まあ 全然 違いますけどね。
要するに…。
味ですよね やっぱり。
はい 味ですね。
当たり前のことを
普通に やっていくんだと。
ただ何でも そうだと
思うんですが 他の分野でも。
そのことっていうのは
いちばん難しいと思います。
まさに そのとおりで…。
いや 難しいと思いますよ。難しいんです。
<続いては[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<年をとれば目は悪くなるもの。
しかし 不動産業を営む
原さんの場合は深刻だ。
まだ60歳だが…>
< ひどい老眼に加え…>
< つらいのが パソコンの作業>

<絶えず目と首を動かし下半分の老眼のレンズで[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
パソコン画面の一行一行に
焦点を合わせての作業>
<原さんは 切実な願いを
かなえるべく動いた>
<青山にある眼科のクリニックで
手術に踏み切ったのだ>
<原さんの目の悩みを なんと
すべて解決できるという。
白内障の手術が ベースとなる>
<白内障はレンズの役割をする水晶体が[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
白く濁る病気>
< その濁った水晶体の代わりに[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
レンズを入れるのだが
原さん用は世界最先端。
白内障だけでなく
老眼も遠視も乱視も…>
<30分で
手術室から出てきた原さん。
驚くなかれ>
♪♪~ <吸う人も 吸わない人も→
心地よい社会をつくりたい>
<火を使わないたばこ→
煙の出ないたばこ→
においがつかないたばこ>
<さまざまな研究とともに→
共存の明日をつくっていきます>
<ひとつずつですが 未来へ>
< ひどい老眼に加え白内障 遠視 乱視で悩んでいた[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< それらを一挙に解決する[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]

<生活に不自由がないようこの日は左目だけ。
右目は 後日 手術する>
< と そこへ執刀医が>
あっ 左のほうが見える。
ははははは! 不思議。
<原さんが受けた手術の概要は
こうだ>
<折り畳んだ状態で入れ…>
<中で開く>
<一般的な白内障用のレンズでは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
入れたあと ピントは1か所でしか合わない>
< しかし このレンズなら
近くから遠くまで[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
ピントが合うので 多くの場合
メガネがいらなくなるのだ>
< ちなみに
このレンズに保険は適用されず[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
全額 自己負担>
< この悩みを解消してくれる眼科医こそ 2人目の主役>
<慶應大学教授で[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
このクリニックでも腕を振るう…>
<100年の伝統を持つ[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<坪田は 14年前に教授に就任。
教壇に立ちつつ
最先端の研究を進めてきた>
< その分野も幅広く
著書を40冊も出してきた[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
眼科界の革命児なのだ>
< なかでも 坪田の名前を有名にしたのが ドライアイの研究>
<痛みや充血を伴うことも>

<パソコンやスマホを長時間 見る現代では[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
オフィスワーカーの3人に1人が
悩んでいると言われている>
<坪田は 30年前から
この症状に着目し[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<論文は 世界の研究者のなかで[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
この分野の第一人者となっているのだ>
<最近 目の乾きが
気になっていた番組スタッフも[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
坪田の診察を受けてみることに>
はい そうなんです。
<スタッフのなかにも ドライアイがいた>
<ドライアイ用の目薬を処方され[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
さらに勧められたのが これ>
これだと こうやって…。
<目に入っても しみにくい
特別なシャンプー。
目の周りを清潔に保つことが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
涙の質の改善 ドライアイ対策の一つ>
<実は[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< そこで こんな保湿メガネを考案>
< その効果は スタジオで>
あれが リサーチパークです。
<坪田の研究テーマは
ドライアイにとどまらない。
こちらは…>
はい ここがですね名前も かっこいいですよ。
革新的近視研究プロジェクト。
<現在…>
< しかも年々増える傾向にある>

<坪田のプロジェクトでは実際に医師が[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
患者と接しながら
近視予防に取り組んでいる>
< その現場が…>
<他では聞かない外来だ>
<患者さんが やってきた。
お母さんと一緒に高知県から通ってきている[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
小学3年生の島本礼くん。
本や漫画が大好きだが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
目の近くまで持ってこないと
よく見えない>
<視力は 0.1を切っている>
自分の中の目標どうなりたいですか?
<目の長さ
正確には 眼軸長を測る。
眼軸長とは 角膜から
網膜までの長さのこと。
これが 正常だと
角膜でとらえた光が→
網膜の上で焦点が合うので→
物がはっきり見える>
<近視は 眼軸が長くなった状態。
こうなると 網膜の手前で焦点が結ばれ ぼやけてしまう。
近視が極度に進むと
目の合併症を起こしやすくなり→
失明の原因にもなる。
対策は 早く始めるに越したことはないのだ。
そこで 坪田の研究チームが
独自に開発したのが→
島本くんの机に置かれたデスクライト。

そこから出る紫色の光バイオレットライトが→
近視予防の決め手になると
坪田は考えている>
<バイオレットライトの効果を
実証するために→
協力してもらっている
小学校もある>
(チャイム)
<休み時間は カーテンを全開>
<実は 世界の研究者の間では
2時間以上 外で遊ぶ子供に→
近視が少ないことはわかっていた。
坪田の研究チームはヒヨコなどを使って→
その理由を探し おととし
バイオレットライトではないか→
という答えに行き着いたのだ>
<更に…>
< ここは 世界が注目する
近視予防の最前線>
[外:37F6ECF37A0A3EF8DFF083CCC8754F81]~
ここに行きたい 例えば僕たちは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<人生100年時代の医療スペシャル。
未来に光を灯す情熱ドクターの眼科革命>
はい こちらに坪田先生が考案した
ドライアイ対策のメガネがあります。
ちょっと
つけてみたいと思います。
つけてください。
つけて すぐ 何かがわかるっていうことでは→
ないんだと思いますが…。

具体的に 何かを感じるってわけじゃないですもんね。
それは わかりませんけど→
湿度がですね だいたい10%から15% 高くなるんですよ。
症状は でも 改善される
っていうことでいいんですよね?
僕たち ちゃんと研究もしまして[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
疲れて ちょっと乾くなっていうのとは→
違うわけですよね?
その判断が なかなか自分では。
はい! 目 開けて寝てる。
開けてる? 開けてる?
こっち見てて 怖いっていうのは→
よく ちっちゃいときから言われます。
今は 十分 ぬれてるから
大丈夫だよね。
そしたら ドライアイっていう
言葉自体がですね→
まだないときに 教科書に
載ってないかもしれないですし→
誰に聞いてもわからない
って言われるかもしれませんし→
そういったことも
モチベーションになったのかなって。
まさに そうです。
おっしゃるとおりで[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
昔 近視っていうのがこう
なんて言えばいいのかな→
医療の世界じゃなくて
担当するのが→
メガネ屋さんだったんですよね。

今でもそういうところありますけど。
皆さん 知らないでしょ?
知らないです。
どうしたらいいんですか?
そう…。
やっぱ そこなんですか。
日本もそうですよ。
近視のモデルっていうのが
あるんですけど→
それを バイオレットライトがある状態と
ない状態で育てると[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
半分くらいしか近視にならない。
明るい未来が見えてきますね。バイオレットライト。
バイオレットライトは 僕たちは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< ところで 中高年の皆さんが気になるのは→
近視よりも 老眼ですよね>
<老眼人口は実に 7,000万人に達する。
そもそも 老眼とは
レンズの役割をする水晶体が→
歳とともに硬くなり
近くのものに→
ピントが合わなくなった状態のこと。
対処法としては老眼鏡や遠近両用のコンタクトなどもあるが→
あまり知られていない方法も>
モノビジョンというのは僕の場合ですと[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<モノビジョンとは 片目は遠くを→
もう一方の目は近くを見やすいように→
視力を調整する方法。
こうすると両目で見たときも→
自然と遠近両方

見えるようになるという>
<モノビジョンの状態にするには
左右のコンタクトレンズの→
度数に差をつけたり
レーシック手術などの方法がある。
14年前に 坪田から モノビジョンの
レーシック手術を受けた人がいる>
< こう見えて 71歳 お若い!>
<手術前は あまり読まなかったという本を→
今は 月に 5冊以上
読むようになった>
だから 私なんか 今日
自由に いろいろできるのも[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<目がよくなってから
元井さんは 登山を始めた。
ワールドクラスの山も制覇。
どんどん若返っている>
<患者の人生に
光を灯してきた坪田>
じゃあ 鮫島さん
お待たせしました どうぞ。
< かつては 治療の難しかった
患者の道も切り開いた。
鮫島和典さんも その一人だ>
<患っているのは 左目>
< ほとんど
見えなくなったという>
<病名は[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<国内に 1万人の患者がいる。
鮫島さんの角膜は

水分量を調節する機能が壊れ→
腫れて 濁ってしまった。
元の状態にすることは難しいという>
<坪田が提案したのは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
< この分野でも第一人者なのだ。
鮫島さんは 大手の設計事務所に
所属する建築家。
今も 現役で働いている>
< これまで羽田の国際線ターミナルなど→
国内外の空港を設計してきた。
しかし…>
<手術当日>
<鮫島さんに移植するのは→
アメリカから届いたばかりの角膜だ>
鮫島さん じゃあこれから担当します。
よろしくお願いします。
< この手術は局所麻酔。
患者は 意識があるまま
手術を受ける>
< まず トレパンと呼ばれる器具で
濁った角膜を丸く切除>
<古い角膜を取り除き→
そこへ アメリカから取り寄せた角膜をのせていく>
< そして縫合>
<厚さ1ミリ以下の角膜を見事な精度で縫い合わせていく>
痛みないですね。
お疲れさまでした。ありがとうございました。
<1時間で手術は完了。
これが 手術前と手術翌朝の鮫島さんの目。
角膜の濁りはなくなり

1~2ヶ月で視力も回復する>
< この角膜を輸入して
移植する手術を→
日本に根付かせたのが
坪田なのだ。
坪田は東京の下町 両国の生まれ。
実家は祖父の代から続くガラス問屋だった>
<慶應大学の医学部を卒業し
ハーバード大学に留学。
角膜移植の研究に取り組んだ。
アメリカの医師免許も取得し外来患者も診て腕を磨いた>
<帰国後は
角膜移植の専門医として→
総合病院に入ったのだが
そこに大きな壁が…>
角膜がない。
<1980年代後半日本で行われていた→
角膜移植は 年間1500件ほど。
その影で2万人の患者が待っていた>
<一方 アメリカで行われていた
角膜移植は 年間4万5000件>
<角膜提供の仕組みが
法的に整っているので→
ほとんどの患者は
待機なしで手術できた>
< ならば! 坪田は行動に出る。
とにかく動こうと向かったのは空港の税関>
あの…。
<アメリカで移植に使う角膜の保存期間は→
提供から1週間程度だが→

実際には 使い切れない状況で[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
<坪田は アメリカ時代の人脈をいかし
現地の協力を取りつけた。
そして航空会社の手配から→
空港でのピックアップまで一人でこなし→
移植手術にこぎつけたのだ>
<手術は無事成功したがそのとき 坪田は強く感じた>
ひとつのシステムですけど それが…。
< そこで坪田は自前のアイバンク設立に動く。
国にかけあい その後勤めた
東京歯科大学内に実現した>
< それまで日本にはいなかった→
移植コーディネーターという専門職を置き→
手術までスムーズに進む
システムを作ったのだ>
< このアイバンクでは…>
[外:6F15F7D4ADD814229942D280A8ACAE40]
はい 角膜センター西迫です。
<病院内で患者が亡くなるとすぐに連絡が入る。
これは アメリカと同じスタイルだ>
<連絡を受けた移植コーディネーターは 病棟に行き→
遺族に直接 角膜提供の
意思があるかどうか確認する。
1割程度の遺族が
同意してくれるという>
<角膜を摘出する際も
眼科医に同行。
コーディネーターが持ち帰った
角膜は 1週間以内に移植される。
この仕事 電話は24時間

いつ鳴るかわからない>
<坪田が構築したシステムによって→
患者の待機期間は大幅に短くなり→
今は平均1年になった>
< そういえば角膜移植の手術を受けた→
あの鮫島さん。
あれから1ヶ月半がたったがどうなんでしょう?>
< おっ 以前は苦労していた
コーヒーの砂糖。
今は なんの迷いもなく
入れられるように>
<建築家の鮫島さん。
新しい空港のイメージでしょうかサラサラと鉛筆が走ってる>
そうです。
先生がハーバードメディカルスクールのときに見られた[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
日本では そのころは
今でもそうですけど…。
待機しててもらって
そして手術をしますけど。
ドクターも患者さんも…。
ほんとに驚きましたね。
ですから それは結局→
例えば プロテスタントの人のノブレス・オブリージュとかと関係なく→
システムの問題ってことですよね。
僕は システムの問題だと思います。というのは 日本人の方に→
例えば ここにいらっしゃる
スタジオの方にでも…。
例えば 考えただけじゃ…
考えればさ 結局…。
そうですね。

その専門職が コーディネーターですよね。
そうです。 だからアメリカで
僕 驚いたのはですね…。
それは すごく
村上さんのおっしゃるように→
微妙ですよね。
<ドナーの遺族が救われるとはどういうことなのか?>
< その当事者であるご夫婦が
胸のうちを明かしてくれた>
少なくても僕らはそうです。
<名倉さん夫婦は角膜ドナーの遺族だ>
<15年前
最愛の息子さんを亡くした。
まだ中学生だった>
<運び込まれた病院で14年の生涯を閉じた健人さん。
そのとき 夫婦は息子さんの…>
< ありし日の健人さん。
この写真を
夫婦は感謝の気持ちをこめて→
アイバンクに提供。
それは角膜提供の登録用紙となり→
角膜を待つ人の希望に
つながっている>
<健康保険証や
免許証の裏側には→
角膜などの臓器提供の意思を
チェックする欄がある。
気づいてましたか?>
< もしものときに自分の体の一部が誰かを救い→
一緒に生きていく。

そんな道もあるのだ>
ありがとうございました。
皆さん ありがとうございました。
<今回の医療スペシャル
スタジオ収録の直後→
緊急事態専用の
三角のケータイが鳴った!>
<収録が終わったそのとき→
三角の緊急事態専用のケータイが鳴った>
<患者からのSOSだ>
今 救急車が来ますから。
< ほんとにお疲れさまです>
<収録を終えて村上龍は こんなことを考えた>
2018/03/22(木) 22:00〜23:24
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【高齢化時代に光を!すご腕ドクターの最新医療SP】[字]

人生100年時代!高齢化時代に光を灯す!最新医療SP!▽「老眼革命」「ドライアイ」角膜治療の第一人者▽体に優しい「心臓カテーテル治療」“6元同時治療室”の神業!

詳細情報
番組概要
高齢化時代に光を灯す、医療のイノベーターたちを大特集!一人目は、「眼」の最先端現場に立つ坪田。「老眼革命」や「ドライアイ」、さらには角膜治療の第一人者は、最新治療を次々と編み出している。もう一人は、体に優しい「心臓カテーテル治療」で日本一の症例数を誇る千葉西総合病院の循環器内科医、三角。予約不要、患者を断らない方針で、世界に類を見ない“6元同時治療室”での神業で命を救い続ける。
出演者
【ゲスト】
 慶應義塾大学医学部 教授 坪田一男
 千葉西総合病院 院長 三角和雄

【メインインタビュアー】
村上龍

【サブインタビュアー】
小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
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【公式Twitter】
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