2020/02/20(木) 13:05〜13:35 ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(2)「意思を尊重するために」[字]

千葉県野田市で 父親から暴力を受けた少女が亡くなった事件。
少女は
周囲の大人に助けを求めましたが→
その声は かき消されました。
今年2月 国連子どもの権利委員会は→
日本の児童福祉のあらゆる場面で→
子どもの意見が尊重されていないと勧告しました。
かつて虐待などで
親から引き離された経験のある若者たち。
保護されたあとも
自分の意見を伝えることが→
難しかったといいます。
こんにちは。
どうすれば 子どもの意見を
反映できるようになるのか。
新たな取り組みを始めた施設もあります。
子ども一人一人に弁護士がつき思いを丁寧に聞きます。
私 やっぱり
司書の勉強してみたいって思ってて…。
親や関係機関との間に入り→
子どもの思いに沿って支援します。
子どもの意思を尊重し 保障するために→
どんな仕組みが必要なのか考えます。
シリーズで お伝えしている
「子どものSOSの声」。
今日は 家庭での養育が困難と判断され→
施設などで過ごすことになった子どもの声を→
どう保障するかについて考えていきます。
番組には たくさんの声をお寄せ頂きました。 ご紹介します。
続いて 20代のめいさん


里親に養育された方です。
本音を言えなかったという声
多かったんですが→
そもそも
家庭で養育が困難と判断された場合→
どうなるのか こちらをご覧下さい。
まず過ごすのは 一時保護所や→
委託を受けた
民間のシェルターになります。
期間は 原則2か月以内。
安全を確保するため外部との接触が制限されまして→
原則 学校には行けません。
その後 家庭に戻れない場合は→
こちら 児童養護施設や里親
自立援助ホームなどへ→
行くことになるんですが
本来 この時点で選択肢が示されて→
子ども自身が意見を言えることが
望まれます。
また施設などに移ってからも
意思が尊重されることが理想です。
じゃあ 実際は どうなのか。
保護された経験があり→
当事者として発信する活動をしている
若者たちに話を聞きました。
よろしくお願いします。
(取材者)よろしくお願いします。
集まってくれたのは
幼い頃 親の不在や虐待などで→
保護された経験のある5人。


保護されたあとも自分の意見を聞いてもらえず→
不安な日々を過ごしたといいます。
まず 一時保護所では?
そうだね。
母親から虐待を受け16歳の時に保護された…
一時保護所を出る時
十分な説明を受けなかったといいます。
入所から10日がたった
ある日のことでした。
全部荷物持って 外へ出て。
一時保護所を出たあと児童養護施設や里親のもとでは?
施設や里親のもとで暮らす子どもには→
児童相談所の担当者が定期的に訪問し話を聞きます。 しかし…。
取材した人たちは 20代ですので
少し前に施設で暮らしていた人たちです。
中村さん 中村さんは18歳まで→
児童養護施設で暮らした経験があるということですけれども→
今のVTRご覧になって
どんなことを感じましたか?
そうですね
私が育った児童養護施設の時も→
みんなが話し合ってくれてたような→
やっぱり こう言っても無駄だと諦めていたとか→
自分の人生の進路選択とかに
意見を聞いてもらえるっていうことが→
ほとんどなく 決められたレールの上を
歩いていくみたいな→
すごく受け身だったな
というふうに感じました。
意思決定の場にすら もう入れない。

選択肢も提示されないっていう現状があるわけですね。
ただ それぞれの現場では→
大人も 子どものためと思って動いている人もいるとは思うんですが→
どうして これほど 子どもの声というのが
かき消されてしまうんでしょうか?
私は2つあるかなと思っていて→
一つは やはり職員数が十分ではないというところとか→
その中で時間が限られている
子どもたちに しっかり関わる→
ということが難しいという状況が