2020/05/04(月) 09:30〜09:58 所さん!大変ですよ 選「営業は週2時間 “幻の店”の正体とは?」[字]

最近 コンビニやスーパーマーケットの営業時間短縮の話題→
よく耳にしますよね。
うん そうですね。
…いうところは→
選択制にしてもらいたい。
そんな中…。
1日に2時間じゃなくてね。
なんと 週に たったの2時間しか
営業しないのに愛される→
幻の店があるという。
(取材者)週に2時間…。
何屋さんなんだろ?
すると 酒屋さんから有力な情報が。
(取材者)行ってみます。
情報を頼りに訪ねてみると…。
あっ こちらですかね。
やってないですね。
残念ながら この日は休みのようだ。
次の日から毎日 店を訪ねるが…。
えっ すごい!
毎日 行ったんだ。
(取材者)今日も
開いてないみたいですね。
諦めかけた そのとき…。
(取材者)あれ?
(取材者)開いたみたいですね。
こんにちは。
模型屋さん?
店内は壁一面に鉄道模型やプラモデルが。
どうやら模型店のようだ。


なるほど。
奥へ進むと 一人の女性が座っていた。
おばあちゃん!
「さようでございます」。
(取材者)えっ! 失礼なんですけどおいくつですか?
ええ~! 元気!
すごいな!
なんと こちら 御年97歳…
聞けば この店70年も前から→
営業を
続けているという。
店内には何十年も前に発売された
プラモデルや模型が→
当時のまま売られている。
好きな人は好きでしょうね これ。
そのためか…。
週に一度 僅か2時間しか開かないにもかかわらず→
ご覧のとおり 多くの客で にぎわう。
お客さんが「この時間に」っていう。
男の子は好きそうですね これ。
模型店が開業したのは戦後間もない1950年。
当時は 夫の大さんが
手先の器用さを生かして→
木製飛行機を作り 販売していた。
竹ひごを曲げて ゴムを回して飛ばすわけ。
よほど器用な人でないと出来ない。
(取材者)いつも お客さんに飛行機 作ってあげてたんですか?
私の…
あら…! おじいちゃんの思い出?
しばらくすると ラジコンブームが到来。


店は大いに繁盛した。
しかし…。
夫婦に悲劇が。
店を始めて20年後→
夫の大さんが突然 病気で亡くなった。
模型の知識は ほとんどなかった
雪香さん。
それでも夫が残してくれた…
そりゃ重いさ。
以来50年近く 雪香さんは
家族を養うため 店に立ち続けた。
正月も店を開け
休むのは月に1日程度だったという。
では 一体 なぜ
今は 週末の1日→
しかも 2時間しか
営業しないのか?
やっぱりね…
言うこときかないんだね。
2年前 雪香さんは転倒して足を骨折。
一人では店を切り盛りできなくなったため→
家族に手伝ってもらえるときだけ
営業することにした。
そこまでして…
だって お客さんが喜んでくれるじゃないの。 ねえ!
やってれば。
客の中には 子どものころから店に通っているという人も少なくない。
ありがとうございます。 フフフ…。
商売じゃなくておばあちゃんの楽しみだね これ。
娘がいいじゃん。

「おばあちゃん帰るよ 4時だから」。
週に2時間しか営業しない幻の店。
そこは 97歳の店主とお客さんの思いが交錯する→
心温まる模型店だった。
へえ~!
おじいちゃんが残した店を
ずっと守っている。
すてきな話ですね。
というわけで 今日は…
所さん!