生字幕放送です。一部、字幕で表現しきれない場合があります。
≫世界が注視したクルーズ船
ダイヤモンド・プリンセス。
そこには、新型ウイルスと
闘っていくための教訓が
数多く刻まれていたことが
分かってきました。
クルーズ船では
700人以上が感染13人が亡くなりました。
夫を亡くした女性です。
初めてカメラの前で当時の心境を語りました。
目の当たりにしたのは
急激に症状が悪化していく
夫の姿でした。
≫本当にかわいそうで…。
≫私たちは、乗客・乗員や
医療関係者など
50人以上を取材。
内部資料を基に感染者の分布を可視化しました。
そして、専門家とともに
ウイルスの感染メカニズムを詳細に解析。
見えてきたのは
このウイルスの特徴と対策を講じるためのカギでした。
≫感染者100人以上を
診察した医師。
症状が静かに進行し
突如、悪化するウイルスの脅威に気付いていました。
≫搬送に当たった現場は
判断の難しさに直面。
優先すべきは
感染が判明した軽症者かそれとも感染が分からない
重症者か。
≫そして、これから私たちがウイルスと長期的に
闘っていくうえでの課題も
浮かび上がってきました。
≫船内で行われた診断では
4割の人がウイルスの感染とは別の症状で
体調を崩していたのです。
≫今、日本のみならず
世界を覆う事態に
いち早く直面していたクルーズ船。
未知のウイルスとの闘い
その調査報告です。
武田≫今月6日に期限を迎える
緊急事態宣言。
政府はあす、対象地域を
全国としたまま
延長することを正式に決定します。
延長の期限を今月の31日までとすることで
諮問委員会に諮る
方針を固めました。
長期に及ぶ闘いに臨むにあたって
ウイルスの正体を正確に知り
適切な対策をとることが
不可欠です。
その大きなカギとなるのが
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスでの
経験です。
横浜港を出発した船の中でどう急激な感染拡大が起きたのか。
再び日本に戻ってきた際
医療従事者たちが直面した
命をめぐる難しい判断とは
どのようなものだったのか。
さらに、隔離の長期化に伴って
どんな課題が生じたのか。
閉ざされた船内の
知られざるドキュメントです。
≫新型ウイルスに夫婦で感染し
夫が命を落とした女性です。
みずからの経験を
生かしてほしいと
初めて取材に応じました。
≫夫婦を含む3700人を乗せたクルーズ船は
1月20日、横浜港を出発。
香港、ベトナム、台湾などを16日間かけて巡るプランです。
船はまるで、一つの街。
船内には1300を超える客室に…。
劇場、大浴場。
エステにナイトクラブまで。
主な客層は50代以上。
退職後の楽しみとして参加する人も少なくありません。
≫ところが
乗客たちが旅を楽しんでいた
その船内でウイルスは
静かに広がっていました。
≫2月1日。
香港で1週間前に下船していた男性の感染が判明。
香港の衛生当局は
すぐさま船の運航会社の代理店に
連絡しました。
しかし、船側はすぐに乗客に周知しませんでした。
今回、乗員の1人が
取材に応じました。
≫これは、感染者が確認された
翌日の船内です。
一部の人たちは
すでにネットニュースなどで
感染者が出たことを
知っていました。
画面に映る台湾出身のマジシャン