2020/12/15(火) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(129)「さよならを越えて」[解][字]

寄付は このように役立てられています。
♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(冬吾)東京で また空襲があった。
(八州治)品川 渋谷 麹町みんな やられちまったらしい。
(桜子)麹町って 和之さんの実家が
あるとこじゃん。
杏姉ちゃんは?
(磯)確かめようがないんだわ。
電報は打ったけど
届くかどうかも 分からん。
(八州治)いてもたっても
いられねえよな!
杏子さん…。
俺 捜し 行ってこようかな?
あっ 私も行く!
ああ 俺も行くよ じゃあ!
待て! 少し落ち着げ。
今は切符を手に入れるのも難しい。
途中で 爆撃に遭うかもしれねえ。
私は 行く!何か分かり次第 連絡するで!
ああ おばちゃん!
(笛子)杏ちゃん…。
どうして 杏ちゃん一人
東京に残してきちゃったんだろう。
大丈夫だよ。
悪い方 悪い方に考えんで。
(八州治)ここんとこ
空襲多いよな。 あっちこっちで。
いよいよ 本土決戦かな?


♪♪~
(マサ)<そして翌日 それぞれが
不安な一夜を 明かしました>
俺 やっぱり 東京 行ってくるわ。
≪(郵便局員)有森さん 電報です!はい!
ありがとうございます。
(笛子)誰から?
杏姉ちゃん。 無事だったんだ!
おい 早く読めよ!
「磯叔母 来る。 和之さんも無事。
近々 帰る。 杏子」。
みんなも 無事だったんだ!
いや~ よかった! よかったな!
(冬吾)やめれ! 足に響く!
「近々 帰る」。杏ちゃん やっと岡崎に→
帰る気になってくれたのね。→
よかった!
<杏子が帰ってきたのは
それから1週間後の事でした>
杏姉ちゃん お帰り!
杏ちゃん お帰り!
(八州治)杏子さん!
(杏子)ただいま!
よかった…。
ねえ。磯叔母さんは 一緒じゃないの?
うん。 叔母さんは 東京に残った。
麹町の 和之さんのうちが燃えて和之さんは 無事だったんだけど→
お母さんが 亡くなられて
鮎川さんも 重傷を負われて。
叔母さん 和之さんと一緒に


鮎川さんの看病するって。
そう…。 とにかく
よく帰ってきたね。 上がって。
(八州治)さあ さあ 早く 早く。
笛姉ちゃん。
今日は
お話があって帰ってきました。
浩樹さん… 幸。
(浩樹)鈴村浩樹です。指し物師をしておりました。
(幸)幸です。
本日は 杏子さんとの結婚をお姉様に 許して頂くために→
参りました。
よろしくお願いします。
2人で
よく話し合った末に 決めました。
杏ちゃん。
そんな急な話 お姉ちゃんは簡単に許す訳には いかんよ。
救護所で出会って
みつきで 結婚 決めるなんて。
のぼせ上がっとるんじゃない?
そんなに急がんでもって思うかもしれんけど→
幸が 国民学校に通いだした時→
父親と母親がちゃんと そろってて→
名字が一緒の方が
いいと思ったんだ。
結婚したら 仕事は どうするの?
看護婦の仕事は 続けます。
僕は 杏子さんの仕事をする姿を
見て 尊敬を覚えたんです。
ですから 彼女が

仕事を続ける事には 賛成です。
杏ちゃん。
この前 空襲があったあと私達と別れる時に 言ったよね。
「大勢の名前も知らん人達と
自分の家族と→
どっちかを選ばにゃいかん時に
家族を捨てた」って。
この次 何かあったら
あんた どうするの?
自分で 作った家族を